上昇した先に杁ヶ池公園(いりがいけこうえん)駅。長久手古戦場駅からは1.1km。

ここまで駅のデザインは基本駅に共通。つまり駅のシンボルマークが識別の役にたっていたワケです。

この辺りはリニモ開業前から町になっていたと記憶しています。名古屋エリアは大都市圏ですが公共交通機関が張り巡らされたのが遅く、自家用自動車が住民の移動手段として機能しています。この辺りもバス以外に交通手段がなかったのですが住宅が広がっていました。

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すれ違う車両が登ってきました。06編成。しかし、30年前はこんなにビルは並んでいなかったなぁ。猿投グリーンロード沿いに郊外型の大きな店舗が並んでいてクルマで買い物に来るエリアだったのです。

次のはなみずき通駅は地上駅。急降下してゆきます。その先、藤が丘駅までは地下鉄になります。申し訳ないのですが、コンデジが夜景が不得意なので地下鉄は撮影できないのです。

真っ直ぐ北上すると名鉄瀬戸線尾張旭駅方面になります。遠く山々も広がっています。

駅が見えました。デザインが違う!というか地上駅は初めてです。実際は半地下駅でしたが。

杁ヶ池公園駅から0.9km。初めて相対式ホームです。巨大な屋根があります。ホームには職員がいます。地下区間は乗務員が乗り込むのです。駅の先で藤が丘駅に向けて地下に潜ってゆきます。

トンネルに入ります。既に書きましたがコンデジは暗い場所が苦手なので、この先は写真を撮っていません。悪しからず。

藤が丘駅に到着。時間と運賃の入った路線図。八草から17分と表示されています。リニモでは最も利用者の多い駅で平均乗車人員は、18,068人/日(2016年 愛知高速交通発表)。

地上に出ました。地下鉄東山線藤が丘駅までは歩いてすぐです。岡崎駅のコンビニおにぎりでなだめた空腹をようやく満たすことができます。しばらく藤が丘の街をウロウロしました。藤が丘駅周辺は転勤していた時代、よく飲食店に通っていたのです。しかし30年も経つとすっかり店舗など街の様子が変わっていて戸惑いました。

はなみずき通駅以降は地下で写真がなく、竜頭蛇尾っぽい展開になってしまいました。

ここでしか乗ることのできない常電導吸引型磁気浮上式 (HSST)はスムースで快適。しかも、急勾配を上下し、且つ急カーブもOKでなかなかスリリングな17分間でした。シュルシュルと滑らかに走りましたが、常に浮いているので駅での停止ブレーキが意外にゴツゴツした感触でした。

愛。地球博という巨大なイベントの置き土産ですが、長久手古戦場駅以東の土地が住宅化できる様に法律などが整備されたら住民も増えてリニモ利用者も増えることでしょう。30年後を見ることができるか否かわかりませんが、楽しみにしたいと思います。

(写真・記事/住田至朗)