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少年らに性加害 50年間、「ジャニーズ」と似る―豪競馬界

配信
オーストラリア南東部ビクトリア州の競馬=2022年11月、メルボルン(EPA時事)

オーストラリア南東部ビクトリア州の競馬=2022年11月、メルボルン(EPA時事)

 【シドニー時事】オーストラリアの競馬界で、騎手や調教師を目指す少年少女に対する性加害が1970年代から継続的に行われていたことが、13日に公表された調査報告書で分かった。報告書は、関係者が事実を把握しても「見て見ぬふり」を続けてきたと指摘している。

【まとめ】ジャニーズ性加害問題

 豪南東部ビクトリア州の競馬監視委員会は、被害者ら185人に聞き取り調査を実施。証言によると、厩務(きゅうむ)施設や寮で生活していた多数の少年少女が指導的立場にある大人から性加害その他の虐待を受け、最年少の被害者は12歳だった。被害を受けた後、心の病を患ったり、薬物・アルコール依存症になったりした人もいる。

 報告書は性加害が約50年間放置された背景に関し「スターになる機会や貴重な収入源を失うことを恐れて声を上げられなかった」と語る被害者の証言を紹介。日本のジャニーズ事務所で起きた性加害問題と似た構図を浮き彫りにした。苦情を訴えた人が報復を受けたケースもあったという。

 競馬運営団体「レーシング・ビクトリア」のアンドルー・ジョーンズ最高経営責任者(CEO)は「容認できない慣行があった。業界を代表して謝罪する」と表明した。

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