内容説明
変動社会にどのように向き合うのか。20世紀初頭、急激な産業化や移民・移住者の大量の流入が生じたシカゴ。アメリカで最初の社会学の拠点となったシカゴ大学の研究者たちは、めまぐるしい都市環境の変動に適応する人々の社会生活を活写した。本書はトーマスとズナニエツキ、パークとバージェスさらに彼らの指導で産まれた多様な「モノグラフ」を丁寧にレビューし、シカゴ学派社会学の現代的意義を解明する。
目次
第1章 「科学」としての社会学を求めて―トーマスとズナニエツキの挑戦
第2章 人間生態学の視点―パークとバージェスの貢献
第3章 シカゴ・モノグラフの諸相
第4章 コミュニティの社会解体と再組織化―ショウの非行研究を中心に
第5章 ダーティワークの世界―レクレスとサザーランドのモノグラフを手掛かりに
第6章 シカゴ学派のその後の展開―方法論を中心に
第7章 社会的世界論の視点と方法
著者等紹介
宝月誠[ホウゲツマコト]
1941年滋賀県に生まれる。京都大学文学研究科修士課程修了。京都大学文学博士。大阪府立大学、京都大学、立命館大学を経て、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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