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【追記改訂】商用利用可能なChilloutMixのジェネリックAIモデルの紹介と作り方を解説

はじめまして、AI天使という名前でTwitterFANBOXで活動しています。

最近「AIコスプレイヤー」というワードで日本でもバズった人が使っていた、リアル系AIモデルのChilloutMixが人気です。

しかし、色々な事情から数日前に公開停止になってしまいました。

公開先のCIVITAIは全ての大人の事情を自身で負うことにして、開発者のTASUKU2023 さんの代わりにCIVITAI名義でChilloutMixを再公開するほどでした。

それほどのキラーコンテンツだったというわけです。

ChilloutMixはあまりにもリアルで可愛いAI美少女を作ることができるため、多くの人が様々な用途で利用したいと考えていました。

しかし、ChilloutMixの一部に使われているデータに関係する理由から、商業目的での使用はできません❌

そこで有識者はChilloutMix風の商用利用可能なAIモデルを作ろうと考え始めました。

この記事ではDLだけでスグに使えるChilloutMix風商用利用可能なモデルと、自作で作るChilloutMix風商用利用可能モデルの作り方を解説します🙌

【簡単】ジェネリックモデルその①:MUSE_v1

まずご紹介するのは「MUSE_v1」です。

ChilloutMixの公開が停止される少し前に登場しました。

ChilloutMixに似てリアルな可愛い美少女を作ることができます。

ここまでのクオリティを出せてDLするだけで使えるなら願ったりですね😉

とにかく手軽に商用利用したいならMUSE_v1で十分でしょう🙌

【規約改訂注意】ジェネリックモデルその②:Chilled_re_generic

ここからは自作する方法について解説です。

自作と言っても大したことはありません。

Stable DiffusionのWEB UI(AUTOMATIC 1111)があれば簡単に作成できます。

この方法はTiwtterの鎖城郎郭さんが考案したChilloutMix風モデルとなり、その内容は、「いくつかのリアル系モデルをかけ合わせてChilloutMixに近付ける」というものです。

必要なモデルデータを用意したら配合比率通りに混ぜるだけです。

まずは必要モデルデータを集めましょう。

【用意するもの】

※ レシピを完全再現したいなら必ずしも最新Ver.を使うわけではないことに注意しましょう

ダウンロードしたらモデルデータは格納場所の

stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion

に入れます。
またDLしたVAEは

stable-diffusion-webui\models\VAE

ここに入れておきましょう。

ここで念のためStable Diffusionを再起動して配置したものを読み込ませておきます。

再起動したらWEB UIで下記Checkpointの統合(Checkpoint Merge)のタブ画面に行きましょう。

AIモデルの統合(マージ)画面

あとは下記のレシピ通りに混ぜるだけです。

レシピを読み解くと、、

chilled_re-generic_v2 というモデルを作るために、全て Weighted sum 指定でモデルをマージ(混ぜる的なことを)してください、って感じです。

下記の数式っぽいものについてもよく見ると簡単です。

museV1_v1:0.4+(Basil_mix_fixed:0.3+(lofi_V1Fp16:0.5+colorful_v13))

カッコの中から先に計算していくというだけです。
算数みたいですね😉

つまりは計3回マージを行うってことです!

マージ1回目:lofi_V1Fp16 を0.5の割合で colorful_v13とマージ→中間モデルAが生成

マージ2回目:Basil_mix_fixed を0.3の割合で 中間モデルAとマージ→中間モデルBが生成

マージ3回目:museV1_v1 を0.4の割合で 中間モデルBとマージ→chilled_re-generic_v2 が完成🙌

これだけです。
簡単ですよね😆

ちなみにスライダーの配合割合に関してはパット見で罠があるので注意してくださいね。

※配合割合は前述を参考にしてください

その他の設定項目は下記画像の通りで大丈夫です。

ファイル形式はckptよりsafetensorsの方が軽量です。

品質も見てわからない程度にしか変わらないのでおすすめです。

また、float16で保存しておくと良いらしいです。

ほかに注意点としては、Basil推奨のVAEを一緒に焼き付けるというのがあります。

1-3回目マージのどのタイミングでも良いですが、含ませると後々がラクです。

Basil_mix_fixedは推奨されているVAEを使わないと、色が抜けたような彩度の低い淡くてボヤッとした画像を生成してしまいます。

下記ツイートのような色味が出たらVAEが足りていません。

VAEはマージのときに焼き付けなくとも、画像生成のたびに手動で選択しても問題ありません。

しかし、毎回選択するのも手間なので組み込んでしまうのが楽チンというわけです。

これらの工程を終えて作成したモデルデータで作った女の子がコチラです。

いや、もうかわいいな!😭

結局どのモデルも全部かわいいよ!!!

微妙に構図や服装が変わったりはしますが、パッと見には3種のモデルの違いに気づけたりする人はいないと思います🤔

用途に合わせて好きなモデルを使いましょうね😆

以上、ジェネリックChilloutMixモデルのご紹介でした。

どうしても作れない人は私がマージした試作版を置いておくのでどうぞ。
・Chilled_re_generic_PT
https://drive.google.com/file/d/12f9u0YML4izAQhMRIr0LYvRxaRRKyXxq/view?usp=sharing

ここまで読んでいただきありがとうございます!

Pixiv FanboxではTwitterに載せきれなかった(理由があり載せられなかった)制作物を多数掲載しておりますのでよければ覗いていってくださいね

AI画像生成界隈をみなさまで盛り上げていきましょう🙌


2023年4月17日 追記:商用利用禁止について

ジェネリックモデルのレシピに使われている Basil_Mix の現行バージョンに製作者側でのライセンス変更がありました。

端的に言うと【今後は原則商用利用禁止】となりました。

これから新規でダウンロードして色々したかった人は気をつけてください。

個人的見解としてライセンスは変更されましたが、変更以前に Basil_Mix を利用してマージしたり販売したり自作していた人はもともとのopenrailのライセンスを鑑みる以上、商用利用でも使い続けて問題ないはずです。

何故ならこれを認めしまうと大きな問題が引き起こるためです。

例えばですが、マージや販売OKだった状態で Basil_Mix を使った商用利用可能の独自モデルを販売したとして、販売先に後から「商用利用不可になったから使わないで」と伝えることとなります。

金銭の授受があったりしたら、返金問題や何やらで更なるトラブルとなるケースも考えられるでしょう。

制限無しで配布していたものが後から遡って制限有りとなると、この件に関わらずトラブルや混乱が発生するのは自明の理であり、通常はこういったことは起こりえません。

そのため、開発者はopenrailライセンスに則ってファイルを公開することで、後から遡って制限をしたりすることができません、と言った内容などに従っていることを示し利用者を守れるようにしています。

今回の件はopenrailライセンスであったため、そのライセンスの間に利用をしているユーザーはその後もopenrailライセンスで守られていると考えて良いでしょう。

そのため、過去にマージしたりDLしたりって人は商用利用も含めてそのまま使うことができるという点についてはライセンス上問題ない、ということです。

ただ、これは飽くまでライセンス上の話であり製作者の【商用利用してほしくない】という気持ちになったことに反することを理解した上で使用となります。

既にジェネリックモデルを利用中の方はライセンスの改訂云々自体がが問題ではなく、開発者の気持ちにある点を理解しましょう。

ちなみにもともとのopenrailライセンスに関してはSNSでまとめられるので、諸々何が起きているかを理解したい方は一読してみてください。

私個人としては今後はChilloutMixやジェネリックモデルは趣味に使っていくことにし、金銭が発生するものには別モデルを使っていく予定です。

【最新】ジェネリックモデルその②:Chilled Remix

またこのnoteでもご紹介したジェネリックモデル発案者である鎖城郎郭さんが、何にも縛られないマージデータを公開したので、「何も考えずに安心して自由に使いたい!!」って方はぜひ使ってみてください。

余談ですが #chilled_remix というハッシュタグが使いやすくて好きです😃

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