内容説明
今日、移民・難民問題、環境問題、世界的パンデミックなど、「国家」という単位では解決できないより複合的な課題が生じている。その一方で、アメリカのトランプ現象やイギリスのBrexit、フランスの極右勢力の台頭など、大国にはより排他的で内向きの力が働いている。このような時代に、国家が相互に協力した課題解決にいかに向かいうるだろうか?本書は、政治学・経済学・法学・社会学・開発学・環境学・宗教学といったディシプリンの叡智を融合させ、トランス・ディシプリナリーな新しい分析視角の方法論を提示する。
目次
社会科学としての国際協力論
揺らぐ国際システムの中の国家
市場経済
相互依存
国際通貨・貿易制度
国際援助の動態
法と持続可能な発展
貧困削減と金融包摂
地球温暖化問題
生物多様性
イスラム社会と市場
日本社会と移民―共生に向けた挑戦
著者等紹介
柳田辰雄[ヤナギタタツオ]
1952年生まれ。東京大学経済学博士。職歴:東京都立大学経済学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、2018年3月退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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