中国北京、大気汚染規制違反の取り締まり強化 激しい黄砂受け

中国北京、大気汚染規制違反の取り締まり強化 激しい黄砂受け
 3月29日 中国の首都北京は、ここ数週間に2度の激しい黄砂に見舞われたことを受け、大気汚染の規制違反を今後1カ月にわたり厳しく取り締まる。新華社が報じた。写真は国営の中国中央電視台本社。3月28日、北京で撮影(2021年 ロイター/Martin Pollard)
[北京 29日 ロイター] - 中国の首都北京は、ここ数週間に2度の激しい黄砂に見舞われたことを受け、大気汚染の規制違反を今後1カ月にわたり厳しく取り締まる。新華社が29日に報じた。
モンゴルや中国北西部から高濃度の有害物質を含んだ黄砂が飛来し、北京の大気汚染指数は28日に最悪のレベルである500に達した。北京は今月半ばにも深刻な黄砂に見舞われた。
新華社によると、北京市当局は4月末まで市内の全建設現場で立ち入り検査を行い、防塵(ぼうじん)対策の不備や廃棄物撤去の遅れなどを厳しく取り締まる。
北京の大気汚染は、中国当局が周辺地域の産業に厳格な排出規制を導入したことを受けて近年改善していた。
だが新華社によると、今年に入って北京の都市管理当局が調査・対応した大気汚染の規制違反は4791件と、前年比30%増加している。

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