消費者庁 根拠なく「除菌」などと宣伝の3社に再発防止命じる

合理的な根拠がないのに「強力除菌」や「空間を除菌」などと宣伝して除菌スプレーを販売していたとして、消費者庁はメーカー3社に対し、景品表示法に基づいて再発防止などを命じる措置命令を行いました。

命令を受けたのは、除菌スプレーを製造・販売している
東京・千代田区の「IGC」と、
東京・千代田区の「アデュー」、
それに
東京・新宿区の「ANOTHER SKY」の3社です。

消費者庁によりますと、この3社は、いずれも「亜塩素酸」の除菌スプレーを販売する際に、去年8月から10月にかけて商品のラベルなどで「強力除菌」などとして汚れている場所でも使えると表示をしたり、このうちの2つの製品では「空間を除菌」などと、空気中の除菌ができるかのような表示をしたりしていたということです。

消費者庁が、会社側に対して表示の根拠を示すよう求めたところ、提出された資料は、実験の条件が異なっているなど、いずれも効果を裏付ける合理的な根拠とは認められなかったということです。

このため消費者庁は、こうした表示をすることが景品表示法違反の優良誤認にあたるとして3社に対し、再発防止などを命じる措置命令を行いました。