コカインを摂取したとして、麻薬取締法違反の罪に問われたミュージシャンで俳優のピエール瀧(本名・瀧正則)被告(52)の判決公判が18日、東京地裁で開かれた。小野裕信裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。
瀧被告は5日の初公判で起訴事実を認めていた。被告人質問では、近年、役者としての仕事が増えたことなどでストレスが生じていたと説明。「限られた時間でストレスの解消をしなければならず、違法薬物に手を出してしまった。甘かった」と語り、最終意見陳述で「二度と薬物に手を出さないと誓う」と話した。
起訴状によると、瀧被告は3月12日ごろ、自宅とは別の東京都世田谷区内にあるマンションの一室で、コカイン若干量を吸引したとしている。
瀧被告はバンド「電気グルーヴ」のメンバー。所属事務所のソニー・ミュージックアーティスツは逮捕後にマネジメント契約を解除した。
俳優としては放送中のNHK大河ドラマ「いだてん」に出演していたが、代役が立てられた。瀧被告にコカインを譲り渡したとして横浜市の通訳業、田坂真樹被告(48)も同罪で起訴されており、今月25日に初公判が開かれる。