内容説明
原発事故から10年間で福島はどこにどこまでたどり着いたのか?福島原発事故やその後の福島の復興は、日本全体、さらに言えば世界全体の問題であるにもかかわらず、いつのまにか福島に閉じられたローカルな問題に矮小化されてしまっている。しかし、福島の問題を考えることは、本質的には国民1人ひとりの暮らしのあり方そのものを見つめ直すことでもある。福島復興政策を構造的に分析し、福島復興の到達点を多面的に検証した本書は、国民全体で今後の福島復興のあり方を考えるための学術書である。
目次
序章 本書の目的と構成
第1章 福島復興政策の構造と福島復興の課題
第2章 福島復興政策の展開と福島復興の到達点
第3章 原子力災害と防災・復興法制度
第4章 原子力災害からの復興に関する市町村の評価
第5章 除染に関する課題と教訓
第6章 帰還困難区域の除染と避難指示解除
第7章 原子力災害と農林漁業の復興
第8章 原発避難市町村長が語る福島復興の課題
終章 福島復興の到達点と終期と検証
著者等紹介
川〓興太[カワサキコウタ]
1971年茨城県常陸太田市生まれ。2021年福島大学共生システム理工学類教授。専門は、都市計画・まちづくり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。