GPSで走行距離を測定、タクシー運賃を決定 実証実験を実施へ

タクシー(イメージ)
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国土交通省は8月20日、タクシーの利便性向上のため、運賃を算出するための装置に、GPS情報を活用して走行距離を推定するソフトメーターを導入する実証実験を実施する。

タクシーの運賃は、タイヤの回転数(車速パルス)に基づいて走行距離を計測する「メーター」を活用している。タイヤの回転数ではなく、GPS情報を基に電子地図上の走行距離を推定し、運賃を算出するソフトメーターの実用化について国土交通省は検討している。ソフトメーターは、タクシー事業者の経費削減につながることや、多様な運賃・料金サービスの導入が容易になり、利用者の利便性向上にもつながることが期待されている。実証実験でソフトメーターの正確性を確認し、運用上の課題を抽出することで、今後の制度化に向けた検討の材料とする。

実証実験は今年10~11月に実施する予定で、参加するタクシー事業者を公募する。実験では実際にタクシーにソフトメーターを備え付けて、同一の道路・距離を、各社のソフトメーターを備え付けた車両で走行し、ソフトメーター間の推定走行距離の誤差を確認する。また、作成するソフトメーターを備え付けた車両を走行し、現行のメーターとの推定走行距離の誤差を確認する。

ソフトメーターの走行距離は、GPS情報を活用して、電子地図上の推定走行距離を算出する。利用者にはソフトメーターにより算出した運賃ではなく、現行メーターで算出した運賃を請求する。

《レスポンス編集部》

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