8トラック・テープの内、7トラックだけを使ってバンド演奏を録音している。残る空きトラックにストリングスを録音したのかと思いきや、別テープにステレオでリダクションしてから、バイオリン(2トラック使用)、ビオラ、チェロ、コントラバスを別トラックに分けて録音している。従って今回のリミックスでは8トラック・テープ2本を同期させていることになる。曲紹介
‘Imagine’ 聴き比べ表 |
Disc 1 | ||
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0'13"~:右のピアノがボーカルより大きめ 0'13"~:メイン・ボーカルにエコー |
0'00"~:ピアノにディレイ 0'13"~:メイン・ボーカルが大きめ |
イントロのピアノ・リフ2回の音量が小さい 0'13"~:メイン・ボーカルが小さめ(ADT風) | |
0'38"~:ドラムスにディレイ 0'39"~:ベースが大きめ 0'52"~:ストリングスが左寄り |
0'38"~:シンバル類にディレイ |
0'39"~:ベースが小さめ 0'52"~:ストリングスが右寄り | |
1'50"の"be as one"が小さい |
1'50"の"be as one"はセカンド・ボーカルが大きめ | ||
2'20"(サビの最初の1小節)で右のピアノが大きい |
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『IMAGINE 1988』 | 比較音源 | 『IMAGINE 2018 Disc 1』 |
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『IMAGINE 2000』 | 比較音源 | 『IMAGINE 2018 Disc 1』 |
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‘Crippled Inside’ 聴き比べ表 |
Disc 1 | ||
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0'00"~0'12":イントロのギターにエコー 0'12"~:ベースとスネアが小さめ |
0'00"~0'12":イントロのギターにディレイ 0'12"~:スネアのスナッピーが左に配されている 0'12"~:ベースが大きめ 0'18"~:ボーカルにディレイ |
0'12"~:スネアを抜き出して音量を上げており、スナッピーの音が響くようになっている | |
1'33":間奏のピアノで1回目のトリルだけ音量が下がる |
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『IMAGINE 1988』 | 比較音源 | 『IMAGINE 2018 Disc 1』 |
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『IMAGINE 2000』 | 比較音源 | 『IMAGINE 2018 Disc 1』 |
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曲紹介 原曲はビートルズ時代の“Child Of Nature”で、ポールの“Mother Nature's Son”と同様にマハリシの講義で聞いた"I'm Just A Child Of Nature."というセリフが基になっている。
1'10"からドラムスが入ってくるが、2018バージョンではドラムスが小さめで、かつ、このタイミングでピアノも小さめになる。ボーカルとベースがデュエットするようなバランスになっており、ジョンのミキシングというよりも70年代のWINGSを彷彿させる。
‘Jealous Guy’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00" 0'00"
0'18":"past"の直後からアコースティック・ギターが入ってくる0'00" 0'30" 0'30" 0'30"
0'31":"lose control"のWトラックが大きめ0'30" 1'00" 1'00" 1'00"
1'10"~:ドラムスとピアノが小さめなのは2018版と同様だが、1'10"(1拍目)のキックは2018版より大きい1'00"
1'10"~:ドラムスとピアノが小さめ1'30" 1'30" 1'30" 1'30"
1'50"付近:ドラムスの音量が上がり、それに合わせてボーカルとベースの音量も上がる2'00" 2'00"
2'01":"I'm just a jealous guy"が弱々しい2'00" 2'00"
2'01":"I'm just a jealous guy"で音量が更に上がっている2'30" 2'30" 2'30" 2'30"
2'55":"I'm just"前のシンバルが大きめ3'00" 3'00"
3'26":"I was swallowing"(2拍目)に編集跡(以降は別ミックスを繋いだ可能性)3'00"
3'03":"I was"前のシンバルが大きめ
3'05":"try"のタイミングでベースを足している3'00" 3'30" 3'30" 3'30"
3'40":"I'm sorry"前のシンバルが大きめ3'30"
3'44":"I didn't"前のシンバルが大きめ4'00" 4'00" 4'00" 4'00"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
その他の‘Jealous Guy’
0'36"~0'47"("but it's so ~ down")でボーカルがWトラックになるが、2018版はメイン・ボーカルが逆になっているのでボーカルの印象が変わっている。ボーカルのWトラックについては資料に記載がないので、テープを調べればもっと隠れた秘密があるのだろう。 It's So Hard
オリジナル(1988盤)の1'12"~1'52"(サビから間奏)にはミックスをやり直したらしき編集跡がある。
‘It's So Hard’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00" 0'00"
0'00"~:右のギターが大きく、センターのギターと左のピアノが小さめ
0'20"~0'25":センターのギターのアルペジオだけ左に移動0'00"
0'00"~:ギター、ブラス、ボーカルが大きめ0'30" 0'30" 0'30" 0'30"
0'36"~0'47":"but it's so ~ down"のメイン・ボーカルが逆1'00" 1'00"
1'12":間奏前のサビの"When it's"のタイミング(4拍目)に編集跡がある1'00"
1'00":"but it's so hard"が原音のみ
1'12"~1'21":サビでWトラックとなるボーカルのバランスが違う。
1'17":"hoo"1'00"
1'00":"but it's so hard"にディレイ
1'12"~1'21":サビでWトラックとなるボーカルのバランスが違う。
1'17":"hoo"1'30" 1'30"
1'52":間奏の最後で"You got"前に鳴るベースのタイミング(3拍目裏)に編集跡がある1'30"
1'31"~1'52":タンバリン(間奏)1'30" 2'00" 2'00" 2'00" 2'00"
2'20":最後にギターをスライドさせている音が控えめ
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
その他の‘It's So Hard’
オリジナルではリード・ギターにエコーを掛けて左に配している他、センターのボーカルにもエコー(あるいはディレイ)が掛かっている。2018版ではこれらが排除されているため全体的にクリアな印象がある。 I Don't Wanna Be A Soldier Mama I Don't Wanna Die
加えてオリジナルには0'03"(スネア前)と5'35"("oh no"の直前)に編集跡がある。前者はイントロのギター部分であるためエコー効果の差し替えが目的と思われる。後者では2018版より"oh no"が大きくなっている事から、当時はこの迫力を増すように5'35"以降を再ミキシングして差し替えたと思われる。
2000版は極端にボーカルが大きい。恐らくミレニアム・バージョンでもYokoさんのリクエストは同様(ジョンのボーカルを活かす)だったのだろう。ただ、やり過ぎて振り切っていたために今回はオリジナルに揺り戻している印象である。
‘I Don't Wanna Be A Soldier Mama’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00"
0'00"~:ディストーション・ギターにエコー
0'03":スネア前にテープ編集跡
0'03"~:リード・ギターが小さめ
0'15"~:ボーカルにエコー0'00"
0'00"~:ディストーション・ギターにエコー
0'15"~:ボーカルが極端に大きめ0'00"
0'00"~:ディストーション・ギターとボーカルのエコーが控えめ
0'03"~:リード・ギターとベースが大きめ0'30" 0'30" 0'30" 0'30" 1'00" 1'00" 1'00" 1'00" 1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00" 2'00" 2'00" 2'30" 2'30"
2'41":"hey"の直前に編集跡
2'42"~:左のブラスにエコー2'30"
2'42"~:左のブラスのエコーはほぼ排除2'30"
2'42"~:左のブラスのエコーが控えめ3'00" 3'00" 3'00" 3'00" 3'30" 3'30" 3'30" 3'30" 4'00" 4'00" 4'00" 4'00" 4'30" 4'30" 4'30" 4'30" 5'00" 5'00" 5'00" 5'00" 5'30" 5'30"
5'35":"oh no"のタイミングに編集跡
5'35":"oh no"が大きい5'30"
5'41"~:左右のブラスのロング・トーンが大きめ5'30" 6'00" 6'00" 6'00" 6'00"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
その他の‘I Don't Wanna Be A Soldier Mama I Don't Wanna Die’
添付された資料によると、ベースはWトラックで録音されている一方、ボーカルは1トラックのみとなっている。それにも関わらず全ての比較音源でボーカルに相違があることから、Wトラック・ボーカルの作り方による相違が本曲の重要ポイントであることが推察できる。 Gimme Some Truth
根本的な要因はジョンの慣れ親しんだビートルズ流のWトラック効果に依る。これにはエンジニアであるフィル・マクドナルドの影響も大きいと思われるが、ADTでWトラック効果を作る際に原音よりディレイ音を大きくしていた。本曲のオリジナル・バージョン(『IMAGINE 1988』)もその手法となっている。
現在のWトラック効果では遅延が生じないらしく、その差が比較音源で顕著になっている。
『IMAGINE 2000』以降のリミックスでは音がクリアになっているものの、ボーカルの遅延が無くなって軽い印象になっている。『IMAGINE 2018(Disc 1)』ではそれをやや改善してオリジナルに近づけた感がある。
‘Gimme Some Truth’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 1Gimme Some Truth 0'00" 0'00"
0'00"~:音が霞んでいる
0'00"~:ボーカルが最も遅延している0'00"
0'00"~:音がクリア
0'00"~:ボーカルの遅延は無く、大きく前面に出ている0'00"
0'00"~:音がクリア
0'00"~:ボーカルを遅延させて音量も抑え気味に戻している
0'00"~:セカンド・ベースが大きめ0'30" 0'30" 0'30" 0'30" 1'00" 1'00" 1'00" 1'00" 1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00" 2'00" 2'00" 2'30" 2'30" 2'30" 2'30" 3'00" 3'00" 3'00" 3'00"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
take 4とtake 4 - extended DISC 2は当時(71/5/25)のモノミックスで、レコーディング直後に作業結果を確認するためにミキシングしていたものである。モノラルでミキシングされており、ビートルズ時代ならこれでアセテート盤を作成していただろう。
ただし、収録されているのは元のモノラル・テープのギター(アルペジオ)を補強してステレオ音像にしたもののようである。
extendedの方(DISC 3)はロング・バージョンなのかと思いきやDISC 2と本編の長さは同じで、リリース・バージョンに対する「extended」である。 DISC 2とは最初の会話とボーカルが所々別テイクになっているが、これは3日後に行われたボーカルの差し替えによるものである。ミキシング自体は今回のリミックスのタイミングで行われているためステレオミックスになっている。
ここでの分かり易い違いは、最初のサビで"pocketful of soap"(DISC 2)となっていたのを"hope"に変えている点である。つまり歌唱を変えたのではなく歌詞を変えるのが目的だったと思われる。
Take 4 - extened
『IMAGINE 2018 Disc 3』比較音源 Take 4
『IMAGINE 2018 Disc 2』 0'00"~0'05":会話が別テイク(5/28)
0'09"~:ドラムスをリズムギターに差し替え
0'09"~0'19":ボーカル差し替え
0'37"~0'53":ボーカル差し替え
0'57"~1'24":スライドギター追加 0'00"~0'03":5/25の会話
アウトテイクとリリース版のボーカルは0'15"までが別テイク(0'40"前後のサビも)、"just"以降で同じテイクとなる。リリース版のボーカルは原音が小さめなので比較音源では左寄りに聴こえている。リリース版で主となるボーカルは右で聴こえているディレイ音である。
Take 4
『IMAGINE 2018 Disc 2』比較音源 『IMAGINE 1988』
2018リミックスのボーカルは原音も大きいので比較音源ではセンターで聴こえている(ディレイ音は右で同音量で聴こえている)。
Take 4
『IMAGINE 2018 Disc 2』比較音源 『IMAGINE 2018|Disc 1』
その他の‘Gimme Some Truth’
オリジナル(『1988』)では1'13"~1'30"で極性反転している。恐らく部分的に再ミキシングをして差し替えた痕跡だろう。 Oh My Love
テープボックスのタイトルは‘ALL MY LOVE’となっており、レコーディング後にタイトル変更されたものと思われる。
‘Oh My Love’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00"
0'00":"four"
0'15"~0'29":ギターの音量を上げている0'00"
0'00"~:イントロのエコー(ギターのみ)が大きめ0'00"
0'00"~0'29":イントロ(ギター&ピアノ)が大きめ
0'15"~:ベースが大きめ0'30" 0'30" 0'30" 0'30" 1'00" 1'00" 1'00" 1'00" 1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00" 2'00"
2'00":"dreams"の一方をカット2'00" 2'30" 2'30" 2'30" 2'30"
『IMAGINE 1988』 比較音源(前半)
同(1'13"~)『IMAGINE 2000』
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
vocals only アカペラのアウトテイクでは恒例となった「ブレス音のカット」が行われている。
オリジナル・ミックス(1988)と比較すると、ジョンは各単語の語尾をハッキリと発音している方のボーカル(最初のガイド・ボーカル)を抑え気味にしていたのが分かる。
『IMAGINE 1988』
0'00"~:演奏
0'30"~:語尾を発音するボーカルが控えめ比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 2』 vocals only
0'30"~:ブレスをカット
take 20 ベーシック・トラックがカウント部分から収録されており、リリース版ではカットされているサビでのニッキー・ホプキンスの演奏も完全に含まれている。
ここでのジョンはガイド・ボーカル(最初のボーカル)のみで、各単語の語尾をハッキリと発音しているのが分かる。
『IMAGINE 2018 Disc 3』 take 20
0'00":"one two three"
0'33"~:ガイド・ボーカルのみ
1'01"~1'30":エレピ
1'58"~2'26":エレピ
2'34"~:ハミング比較音源 『IMAGINE 1988』
0'30"~:追加録音
0'59"~1'27":エレピをカット
1'55"~2'24":エレピをカット
その他の‘Oh My Love’
How Do You Sleep?
この曲のリミックス2作品はステレオ・ミキシングをした時点で失敗なのではないだろうか?曲紹介 ポールに当てつけた本曲は、ジョンに言わせれば「ディランが‘Like A Rolling Stone’でやったような低俗な曲」である。ポールに対して本当に悪意があったわけではなく、鬱憤をポールに向けて曲を書いたに過ぎない。
サージェント・ペパーズを連想させるあからさまなSEで始まり、モノ・ミキシングされた本編がビートルズを象徴している。更にビートルズがADTで行っていたように、ベースをWトラック風にすることでターゲットがポールであることを表現している。
なお、サビのリフはオリジナルではベースのみ、ミレニアム・リミックスではギターのみとなっている。
‘How Do You Sleep?’
聴き比べ表IMAGINE 1988 (MONO) IMAGINE 2000 (STEREO) IMAGINE 2018
Disc 1(STEREO) 0'00" 0'00"
0'00"~0'12":SEだけがステレオ
0'12"~:モノラル
0'12"~:ベースがWトラック風0'00"
0'12"~:ベースが控えめ0'00" 0'30" 0'30"
0'56"~1'25":サビのギター・リフをカット0'30"
0'56"~1'25":サビのベース・リフをカット0'30"
0'56"~1'25":サビのギター・リフをカット1'00" 1'00" 1'00" 1'00" 1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00"
2'10"~2'39":サビのギター・リフをカット2'00"
2'10"~2'39":サビのベース・リフをカット2'00"
2'10"~2'39":サビのギター・リフをカット2'30" 2'30"
2'36":ストリングスの長いスクラッチ音
2'39"~3'16":間奏のスライドギターが控えめ2'30" 2'30" 3'00" 3'00"
3'16"~3'45":サビのギター・リフをカット3'00"
3'16"~3'45":サビのベース・リフをカット3'00"
3'16"~3'45":サビのギター・リフをカット3'30" 3'30"
3'42":ストリングスの長いスクラッチ音3'30" 3'30" 4'00" 4'00" 4'00" 4'00" 4'30" 4'30"
4'29"~4'58":サビのギター・リフをカット
4'56":ストリングスの長いスクラッチ音4'30"
4'29"~4'58":サビのベース・リフをカット4'30"
4'29"~4'58":サビのギター・リフをカット5'00" 5'00" 5'00" 5'00" 5'30" 5'30" 5'30" 5'30"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2000』
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
take 11 - extended ベーシック・トラックとガイド・ボーカルが前後の録音内容と共に収録されている。
ジョンのガイド・ボーカルはほぼリリース版に使われておりファースト・ボーカルという認識の方が正しいようだ。未使用となっている3箇所は比較音源が無くても確認は容易である。
『IMAGINE 1988』
0'00"~0'12":SE
0'12"~:追加演奏とセカンド・ボーカル比較音源
0'12"~:ベーシック・トラックとガイド・ボーカル『IMAGINE 2018 Disc 3』
0'00"~0'11":セリフ
0'11"~:エレピが大きめ
3'03":"yah"
3'57"~4'16":"the pretty ~ to my ears"
4'30"~4'35":"oh"
5'30"~:フェードアウト後の録音内容
その他の‘How Do You Sleep?’
ブックレットで解説されている「2'39"の1オクターブ低い"and you've got to be so strong"」が明瞭に聴こえるのは2000年版で、2018年版では"and you've"が小さく、オリジナルでは"and you've"がほぼカットされている。 How?
なお、いずれも後半のフレーズは同じテイクであり、実際のタイムは2'33"であることから別の音源(後述のtake 40)を聴いて解説している可能性が高い。
2018年版のボーカルは大きめになっているが、Aメロ最後の"oh no, oh no"の内、最初の"oh no"の音量を下げている(2回目のAメロは両方)。
‘How?’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00"
0'00"~:ボーカルが小さめ(Wトラック風)
0'00"~:ピアノが大きめ0'00"
0'00"~:別テイクのボーカルが大きめ0'00"
0'00"~:ボーカルが大きめ0'30" 0'30" 0'30" 0'30"
0'36":最初の"Oh no"が小さめ1'00" 1'00" 1'00" 1'00"
1'22":"Oh no, oh no"が小さめ1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00" 2'00" 2'00"
2'21":最初の"Oh no"が小さめ2'30" 2'30"
2'33":"and you've"をカット2'30"
2'33":"and you've"が大きめ2'30"
2'33":"and you've"が小さめ3'00" 3'00" 3'00" 3'00"
3'20":最初の"Oh no"が小さめ3'30" 3'30" 3'30" 3'30"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2000』
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
『IMAGINE 2000』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
strings only 特に面白いネタがあるわけではなく予想の範囲内の結果です。厳密な同期が難しいので参考程度にしてください。
『IMAGINE 1988』
0'00"~:その他の演奏比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 2』
strings only
take 40 全ての"oh no"が別テイクとなっている他、いくつかのパートの差し替えを確認できる。
『IMAGINE 1988』
0'00"~:その他の演奏
0'00"~:ボーカルにディレイ
0'37"~0'54":"Oh no oh no ~ feeling"が別テイク
1'23"~1'29":"Oh no oh no"が別テイク
2'21"~2'28":"Oh no oh no"が別テイク
2'33":1オクターブ低い"got to be so strong"
3'20"~3'27":"Oh no oh no"が別テイク比較音源
0'00"~:ベーシック・トラック『IMAGINE 2018 Disc 3』
take 40
0'00"~0'07":カウント他
0'07"~:ピアノが大きめ
0'43"~1'00":"Oh no oh no ~ feeling"が別テイク
1'29"~1'35":"Oh no oh no"が別テイク
2'27"~2'34":"Oh no oh no"が別テイク
2'39":"and you've got to be so strong"
2'42":ブレス
2'45":長いブレス
3'26"~3'32":"Oh no oh no"が別テイク
その他の‘How?’
Oh Yoko!
曲紹介 ゲットバック・セッション直前(1968/12)のKey Eのピアノ・デモ(Evolution Documentary)として登場し、プラスティック・オノ・バンドとして活動を始めていた1969/5のバハマでのデモ(Key Eb、半音下げチューニングのKey E)で形を成している。
最終的なレコーディングでは更に1音下がって Key C# となっている。
オリジナルのハーモニカが左右に移動するミキシングは‘I Am The Walrus’(ステレオ版)のラジオ音声を連想させる。この部分を再現するに当たって、2000年バージョンには編集跡が確認できることから差し替えているのは確実である。また、興味深いことに位相(音のプラス・マイナス)が反転しており、違う機材、あるいは別の作業方法で再作成した可能性が高い。
ベースが強調されるのは後年(2000版、2018版)に共通しているが、その他は全く方針が異なっている。
2000版は別テイクのボーカルをメインとしてリミックス感を強調しているのに対して、2018版は極限までオリジナル(1988版)に倣っている。ボーカルに掛けられたディレイが全く同じである他、間奏のハーモニカのフェードアウト具合、エンディングのハーモニカのPAN具合が完璧に再現されている。フェーダー操作やエフェクト量を模倣する技術が導入されたのでは、と思える仕上がりになっている。
なお、3'22"~3'31"のボーカル追加だけはオリジナルに無い顕著な相違である。
‘Oh Yoko!’
聴き比べ表IMAGINE 1988 IMAGINE 2000 IMAGINE 2018
Disc 10'00" 0'00"
0'00"~:ピアノにディレイ
0'12"~:ボーカルはディレイ音がメイン0'00"
0'00"~:ベースにエンハンサー0'00"
0'00"~:ベースにエンハンサー
0'12"~:ボーカルのディレイ音が1988版と完全一致!0'30" 0'30" 0'30" 0'30" 1'00" 1'00" 1'00" 1'00" 1'30" 1'30" 1'30" 1'30" 2'00" 2'00" 2'00" 2'00" 2'30" 2'30" 2'30"
2'48":編集跡(間奏前の2拍目)2'30" 3'00" 3'00"
3'07":ハーモニカのフェードアウトが遅い
3'22":編集跡("Oh"の直前の3拍目裏)3'00" 3'00"
3'07":ハーモニカのフェードアウトが1988版と完全一致!
3'22"~3'31":1988版では未使用のボーカル("oh[G#] Yoko[F#-G#-F#-E#] my love will turn you on")3'30" 3'30"
3'37":編集跡("Oh"の直前の4拍目)3'30"
3'41":2拍目のスネアが抜けている3'30" 4'00" 4'00" 4'00"
4'02":編集跡(ハーモニカが左右に移動するミキシング部分、以降のハーモニカが位相反転!)4'00"
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2000』
『IMAGINE 1988』 比較音源 『IMAGINE 2018 Disc 1』
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