中国、原発処理水巡り日本に圧力-台湾と韓国、北朝鮮も放出計画批判
Stephen Stapczynski日本政府が決めた東京電力福島第1原子力発電所の処理水を海洋に放出する計画を巡り、中国が日本側への圧力を強めている。
中国外務省の趙立堅報道官は15日、「日本の政治家は処理水が『無害』だと言った。なぜまずその水を飲んだり、料理したり、洗濯したりしないのか」とツイート。先に「飲んでも何てことはないそう」だと発言していた麻生太郎財務相は16日、趙報道官のコメントについて尋ねられた際、質問には直接答えず、処理水に残留する放射性物質の濃度は国際基準より低いと指摘した。
日本政府は13日、福島第1原発で保管されている放射性物質トリチウムを含む処理水を海洋放出する方針を決定。中国と台湾、韓国、北朝鮮がこの計画を激しく批判している。
中国と韓国、共同行動の方針示す-福島第1原発処理水の海洋放出巡り
一方、米国務省のプライス報道官は「世界的に認められた原子力安全基準に合致したアプローチを採用したようだ」との声明を発表。国際原子力機関(IAEA)も日本の放出計画を支持した。
日本の原発処理水海洋放出、世界的な安全基準に合致-米国務省報道官
福島県のウェブサイトによれば、米食品医薬品局(FDA)は同県産の一部食品に対する輸入停止を続けている。
原題:China Dares Japanese Officials to Drink Fukushima Wastewater(抜粋)
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