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<脱原発の行方 ドイツの選択>(4)国あげた水素戦略、脱炭素も

2021年3月14日 05時00分 (3月14日 05時01分更新)
ドイツでは2018年からディーゼル列車に代わり、水素を使う燃料電池列車が営業運転を始めている=独北西部ニーダーザクセン州で、近藤晶撮影

ドイツでは2018年からディーゼル列車に代わり、水素を使う燃料電池列車が営業運転を始めている=独北西部ニーダーザクセン州で、近藤晶撮影

  • ドイツでは2018年からディーゼル列車に代わり、水素を使う燃料電池列車が営業運転を始めている=独北西部ニーダーザクセン州で、近藤晶撮影
 ドイツ北部の港湾都市ハンブルク。広大な港の一角にある「モーアブルク石炭火力発電所」は昨年末、運転開始から、わずか五年で稼働を停止した。出力は発電設備二基合わせて約千六百メガワット。原発一基分を超える発電能力を持つ新鋭発電所が、なぜ閉鎖を余儀なくされたのか。
 「収支は少なくとも今後三年間、マイナスが予想された。脱石炭は、われわれの戦略に沿ったものだ」。発電所を運営するスウェーデンのエネルギー大手「バッテンフォール」の広報担当者は説明する。
 ドイツは脱原発と並行して二〇三八年までに脱石炭を進め、五〇年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を掲げる。石炭火力は二酸化炭素(CO2)の排出権価格が上...

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