中国の金準備

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中国人民銀行(中央銀行)が4月7日に発表した3月末時点の外貨準備高は前月比507億ドル増の3兆1839億ドルと、増加に転じました。外貨準備のうち、金の保有量は2068.38トンと、前月末から18.04トン増加。5ヶ月連続で増加となっております。

米財務省によると、中国が保有する米国債は1月時点で前月比77.0億ドル減の8594億ドルと、6ヶ月連続で減少。2010年6月(8437億ドル)以来の低水準が続いております。米中対立が再燃する中、中国は外貨準備で抱えるドル建て資産を減らしていると見られております。

 

中国の米国債保有額

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米財務省によると、中国が保有する米国債は昨年12月時点で前月比31億ドル減少の8671億ドルで、5ヶ月連続で減少。2010年6月(8437億ドル)以来、12年半ぶりの低水準になっております。FRBが積極的な利上げを進める中で、米金利が上昇したことに加えて、米中対立が再燃する中、中国は外貨準備で抱えるドル建て資産を減らしていると見られております。

 

既報通り、WGCが公表した「Gold Demand Trends」によると、2022年の公的機関の金購入は1135.7トンと、前年(450.1トン)から約2.5倍に急増。1963年(729トン)を上回り、過去最高となっております。

西側諸国がウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアに対して行い、保有する米ドルが凍結される中、米国と距離を置く国を中心に制裁下でも融通が利きやすい金へのシフトが進んでいる様です。世界的なインフレ高進や景気減速懸念が拡がる中、外貨準備の運用先分散化の一環として金を購入する中銀も増えている模様。

 

中国の外貨準備

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