内容説明
法体系の重層化が進むグローバル時代。さまざまな課題にどう立ち向かうか?第1部では、グローバル化によって生じた様々な法的課題の諸事例―比較法の意義/たばこ規制についてのGlobal Health Law/刑法理論の展開/米中摩擦にみる国際経済法ルール/先住民の権利保護/「法の市場」の現代的意義―が示される。第2部では、それら課題をふまえ、法学教育・法曹養成の今日的なあり方が模索される。現代世界を取り巻く法の諸課題について初学者にも分かりやすく記述された一冊。
目次
1 グローバル化をめぐる法的諸課題(「法を比較する」とはどういうことか;健康に関するグローバルな法―Global Health Lawとは何か?;犯罪論体系の潮流と国際競争;国際経済法ルールの「盲点」と「慎ましい」日本法への提案;グローバル化を手がかりとしたアイヌ政策推進に向けたアピール―北海道ウタリ協会理事長・野村義一の国際活動に焦点を当てて;オハラとリブステインの『法の市場』は法のグローバル化について何を示唆するか)
2 グローバル化の中での法学教育(司法制度改革と日本司法の国際化―法科大学院における法曹養成の国際化課題に焦点を当てて;グローバル化と法学教育―名古屋大学大学院法学研究科リーディングプログラムを題材に;タマサート大学法学部英語コース(International LLB)で教えて考えたこと)
著者等紹介
中谷和弘[ナカタニカズヒロ]
東京大学大学院法学政治学研究科教授(国際法)。日本学術会議会員
高山佳奈子[タカヤマカナコ]
京都大学大学院法学研究科教授(刑事法)。日本学術会議会員
阿部克則[アベヨシノリ]
学習院大学法学部教授(国際法)。日本学術会議連携会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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