ニューヨークではタクシーの逆襲が始まった…ウーバーやリフトに勝てる理由とは

New York City cabs hailed through Curb saw a 152% increase between April and July 2021.

カーブ経由で配車されたニューヨークのタクシーは2021年4月から7月の間で152%増加した。

Curb

  • タクシー配車アプリのカーブ(Curb)を通じて配車されたタクシーは、ニューヨーク市で2021年4月から7月の間に152%も増加した。
  • ニューヨーク市のタクシーの平均乗車料金が下がった一方、ウーバーやリフトの料金は上昇している。
  • カーブのバイス・プレジデント、ジェイソン・グロスは、テクノロジーの向上でタクシーがギグカンパニーに追いつくことができるようになったと語った。

ニューヨーク市では従来のタクシーが、ウーバー(Uber)とリフト(Lyft)を配車サービスの王者の座から引きずり降ろそうとしている。

Insiderが確認したデータによると、ニューヨーク市でタクシーを呼んで運賃を支払うモバイルアプリ「カーブ(Curb)」を通じて配車されたタクシーは、2021年4月から7月の間に152%と大幅に増加しており、アプリの月間平均ダウンロード数も2018年と比較して70%増加している。

Superfly Insightsのデータによると、カーブでタクシーを予約する人の数は、ウーバーやリフトを利用する人よりも速いペースで増加している。2021年の第1四半期から第2四半期にかけて、カーブはユーザー数を約2倍に増やしたが、ウーバーやリフトは約30%しか増加していない。

匿名の消費データを分析するSuperflyのデータによると、カーブによるタクシー乗車数はウーバーやリフトの乗車数よりも急激に上昇している。

匿名の消費データを分析するSuperflyのデータによると、カーブによるタクシー乗車数はウーバーやリフトの乗車数よりも急激に上昇している。

Superfly

カーブの最近の人気は、ウーバーとリフトの料金高騰に起因している可能性がある。Superflyのデータによると、ウーバーやリフトの平均乗車料金は、2021年1月から6月の間に22ドル(約2420円)から27ドル(約3000円)に上昇した。

一方、カーブは、2021年1月から6月までの平均乗車料金が、2020年の16.46ドル(約1800円)、2019年の16.89ドル(約1860円)から、2021年には13.63ドル(約1500円)まで下がっている。ほかのアプリとは異なり、ニューヨークのタクシーは、初乗り料金2.5ドル(275円)に、5分の1マイル(約320メートル)につき50セント(約55円)が加算されるというメーター制なので、需要に応じて料金を上げるようなアルゴリズムは存在しない。

ドライバー不足の中、ウーバーとリフトは料金の値上げした。Insiderのトム・ドタン(Tom Dotan)の分析によると、リフトとウーバーの半数以上のドライバーが新型コロナウイルスのパンデミック中に運転することを止めており、2021年3月の全国のドライバー数は2021年1月と比べ35%減少したという。

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