【1月18日 People’s Daily】「第13次5か年計画」以来、中国はエネルギー構造を急速に整え、石炭の消費を減らし、ガスの供給を安定させ、大幅にクリーンエネルギーの比重を増やしている。2019年、中国の非化石エネルギー消費の比重は15.3%に達し、4年間で5か年計画の目標を達成した。

 これは構造の最適化を行い、エネルギー供給を多元的したことが大きな要因である。

 今年、青海省(Qinghai)三江源地区では連続100日クリーンエネルギーのみで電力供給が行われ、クリーンエネルギーによる電力供給の世界記録を更新した。これによって石炭の消費は6万1000トン減少し、二酸化炭素の輩出は16万6000トン抑えられた。

 ここ数年、中国の再生可能エネルギー設備の規模は年平均約12%も伸びており、水力発電、風力発電、ソーラー発電などの設備容量が世界トップである。2019年までに、石炭火力発電の総設備容量に占める割合は51.95%であり、2015年と比べて7.05%下降している。エネルギー供給のシステムは石炭火力発電から多元化しており、再生可能エネルギーは徐々に新設発電設備の主体となりつつある。

 供給は多元化されており、配置は最適化されている。クリーンエネルギーの開発は資源が集中した地域から負荷の集中する地域へと推し進められ、集中的発展と分散的発展が同時進行する構図が形成されている。

 また、技術の刷新により、エネルギーの利用効率が高まっている。

 河北省(Hebei)廊坊市(Langfang)の国華三河発電所では、省エネ環境保護技術を使って改造を施し、発電所のばい煙・二酸化硫黄・窒素酸化物の排出総量は改造前と比べて90.4%・50%・90.9%減少した。

 先進的な省エネ環境保護技術を使い、石炭中心の発電はクリーンエネルギーへと方向転換している。超低排出石炭火力発電は8億9000キロワットに達し、石炭火力発電の総設備容量の86%を占め、中国はすでに世界トップのクリーン石炭火力発電システムを確立したと言える。

 同時に、中国は再生可能エネルギーの発電率を引き上げており、開発の範囲は拡大し続け、経済性も顕著に上昇している。2016年から2019年まで、再生可能エネルギー発電量は年平均約10%上昇しており、全国の総発電量における比率も25.7%から27.9%に上昇している。

 他に、代替エネルギーやクリーンエネルギーを普及させる取り組みも顕著だ。

 環境に優しい交通の発展も加速している。中国における新エネルギー自動車の累計普及量は480万台を超え、世界の半分以上を占める。充電スタンド保有量は149万8000基に達し、公共充電スタンドの数は世界トップである。

 ガスで石炭を代替する動きも進んでいる。2017年以来、中国北方の農村地区では土地に応じてガスや電気、再生可能エネルギーを石炭に置き換えた暖房が推奨され、重点地区の農村ではクリーンエネルギー暖房の使用率が71%に達した。

 中国は2030年を二酸化炭素排出のピークとし、2060年にはカーボンニュートラルを実現すべく努力するとして、さまざまな取り組みを行っている。(c)People’s Daily/AFPBB News