住宅用太陽光パネルをリサイクル 東京都がモデル事業
東京都は住宅用太陽光パネルをリサイクルするモデル事業を実施する。使用済みパネルを埋め立て処分するのではなく、リサイクル業者らと協力して素材別の再利用を目指す。住宅に設置された太陽光パネルは2030年代後半から大量廃棄が見込まれており、リサイクルルートの確立を急ぐ。
モデル事業は23年2月まで実施する。都は9月に太陽光パネルメーカーや住宅メーカー、リサイクル業者などの業界団体と協議会を設立しており、協議会を通じて住宅用パネルの廃棄例の情報を集める。所有者の合意を得て、破砕・埋め立て処分ではなくリサイクル処理する。
都によると、都内に設置済みの太陽光パネルは発電容量ベースで7割を住宅用が占める。規格のそろったパネルが一度に大量廃棄される事業用と異なり、住宅用は小ロットで規格もまちまちのパネルが排出され、処理費用や回収ルートなど特有の課題があるとみられる。
都はモデル事業を通じてこうした課題を洗い出す。パネルリサイクルの普及に向けたマニュアル作成や23年度以降に設置する住民向け相談窓口の運営に役立てたい考えだ。
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