日本感染症学会

ガイドライン・提言Guidelines

COVID-19ワクチンに関する提言

最終更新日:2024年1月5日

「COVID-19ワクチンに関する提言(第8版)-オミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)を中心に-」の公表に際して

 COVID-19は再び増加傾向がみられており、年始後の流行が懸念されます。また、免疫を逃れる力がより強いオミクロン株XBB系統が流行株のほとんどを占めており、以前の起源株ワクチンや2価ワクチン(起源株/オミクロンBA.4-5)を接種していても、その免疫は十分とは言えません。2023年9月20日から始まった令和5年秋開始接種では、新たに開発されたオミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)が使用されており、生後6か月以上のすべての人が接種を受けることができます。
 本提言は、COVID-19ワクチンの有効性と安全性に関する科学的な情報を解説し、接種を判断する際の参考にしていただくために作成しています。第8版では、現在では使用されていないワクチンに関する項目を省略し、オミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)を中心に記載しました。過去に使用されたCOVID-19のワクチンや特定の状況での接種については、第7版までの提言をご参照ください。
 わが国におけるCOVID-19の流行はこれからも続くことが予想され、ワクチンの必要性に変わりはありません。COVID-19ワクチンが正しく理解され、安全性を慎重に検証しながら、これからも接種が継続されることを願っています。

 2024年1月5日

一般社団法人日本感染症学会
ワクチン委員会
COVID-19ワクチン・タスクフォース
委員長 西 順一郎

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