内容説明
近年のわが国の学術界において、データ改ざん・捏造・盗用などの研究不正や研究費の不正流用が度々取り沙汰されてきた。それは、研究方法などが重視される一方で、研究者としての倫理の醸成については、教育の一環ではなく、個々に一任してきたということが背景にある。研究者が有する社会的責任の所在を明らかにし、研究倫理のマネジメント手法を確立・提言した。
目次
第1部 研究倫理の現状と課題(テクノサイエンス・リスク社会における研究倫理の再定義;研究倫理に関する世界の動向と日本の課題;全国調査から見る日本の学問的誠実性;人文・社会科学分野における研究倫理の課題)
第2部 研究倫理マネジメントの手引き(研究倫理を理解する;科学研究の社会的責任という倫理;研究倫理マネジメントのアプローチを理解する;研究倫理マネジメントに取り掛かる ほか)
著者等紹介
羽田貴史[ハタタカシ]
広島大学名誉教授・東北大学名誉教授。北海道大学大学院教育学研究科博士課程中途退学、福島大学教育学部助手、講師、助教授、広島大学大学教育研究センター助教授、教授、高等教育研究開発センター教授、東北大学高等教育開発推進センター教授、高度教養教育・学生支援機構教授、同副機構長、同大学教育支援センター、キャリア支援センター長、学際融合教育推進センター長を経て2018年3月退職。この間、国立大学協会教員養成特別委員会専門委員、調査研究部研究員、調査企画会議委員、日本私立大学協会附置私学高等教育研究所研究員、大学基準協会高等教育のあり方に関する研究会委員、公立大学のあり方に関する委員会委員、公正研究推進協会(APRIN)理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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