「今回は失敗見本市」夏井先生激怒で番組初まさかの"順位いれかえ"指令

もう一度楽しむプレバト

2018/11/08 20:30

11月8日放送の「プレバト!!」俳句査定で、夏井いつき先生が“いったん下した査定結果を変更する”という番組初の珍事が発生した。夏井先生は番組冒頭で「今回は失敗見本市」と宣言し、「論外」「アウト」など酷評を連発。さらに、“凡人3位”と査定された森公美子が句の意図を説明したところ、厳しい表情で「今のは真実だね?」と聞き返し、「そういう思いで作られたのなら、これは間違いなく才能ナシ」と、その場で順位のいれかえを指示。「なんか腹が立ってきて、きょうは黒板が揺れ続けている…」と激怒する大荒れの展開となった。

「きょうは黒板が揺れ続けている・・・」夏井先生が失敗作のオンパレードに怒り心頭
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今回は「京都の紅葉と渋滞」の写真をお題に、ランキング戦には過去"才能アリ"経験者のあべ静江と森公美子、「今回は絶好調」と自信満々の的場浩司、「高校3年生の娘にいいところを見せたい」と意気込む雛形あきこ、そして初参戦ながら「俳句は初めてですが、自分の才能が恐ろしい」と豪語する平野ノラが登場。しかし、俳人・夏井いつき先生は「大変お勉強になる回ではないか。もう失敗見本市...」と困惑した表情を浮かべる波乱の幕開けに。
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まず、雛形が"凡人2位"、ノラが"才能ナシ4位"にランクイン。「燃える京特等席や秋舞台」という大火事を想像させる謎の句を詠んだノラに対し、夏井先生は「失敗の見本市1号。"秋舞台"って何? もう論外、アウト」とバッサリ切り捨てる。続いて、森が一度は"凡人3位"と発表されるが、ここで番組史上初となる"順位いれかえ"という珍事が発生する。

<凡人3位→変更→才能ナシ4位>
変わらぬ景うつむき見たり草紅葉
          森公美子

森は「渋滞で景色が全く変わらなくて、嫌だなと車の外をうつむき見たら、草紅葉。ここにも秋があったんだな」と意図を説明するが、その言葉に急に険しい顔つきになった夏井先生は「今のは真実だね?」と森に聞き返し、「非常に困っています...」と困惑。夏井先生は「渋滞の車の窓から無理やり乗り出して草紅葉を見るんですか?私は"変わらぬ景"は作者が思いをはせる故郷の景色だと思った。渋滞の中、何か思いがあってうつむき見ながらも、変わらない景色の故郷が私を迎えてくれる、という心情を詠んだ句だと。これはねー、あなたが言いたかったことと、出来上がったものにあまりにも差がありすぎます。そういう思いで作られたのなら、これは間違いなく才能ナシです」と、まさかの査定の取り消しを宣言。さらにジュニアが「先生、これはノラよりは上ですか?」 と質問すると、「下です!」と即答し、順位のいれかえを指示。森は席を移動しながら「こういうことあんの?」と口をあんぐり。

<添削後>
渋滞の窓より愛でん草紅葉

夏井先生は「 "変わらぬ景"とか気取っている場合じゃないんですよ。もう"渋滞"と書くしかない。なんか腹が立ってきて、きょうは黒板が揺れ続けている・・・」と激怒しながら添削を施し、「こうなれば、あなたの言いたいことは伝わります。一からやり直しましょう」。森は「先生の本、2冊も買ったのに...」と泣きついたが、夏井先生は「もっと買ってください」と取り付く島もなかった。

その後、届かぬ恋を「恋黄葉」と詠んだあべが"才能ナシ最下位"となり、車の窓ガラスに落ちてきたどんぐりを詠んだ的場が "才能アリ1位"に輝いた。

中田喜子またも名人に届かず「あーっ!」を連発
特待生昇格試験には、特待生3級のジュニアと特待生1級の中田喜子が登場。ジュニアは舞子さんに扮した外国人観光客を「MAIKOSAN」とローマ字表記する意欲作を披露するが、現状維持に。そして、名人まであと1歩まで来ながら、2度も足踏みしている中田は「女性初の名人にどうしてもなりたいんです!」と声を震わせ、渾身の一句を披露する。
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<現状維持 特待生1級>
渋滞追ひ越す八坂の冬鴉
          中田喜子

中田は「四条通の突き当りに八坂神社があるんです。あそこはすごく渋滞するんです。なかなか進まないうちに、八坂に棲むカラスがすいすい追い越していくんです」と意図を明かし、「どうか名人にしてください!」と懇願。ジュニアも「めちゃめちゃ良いです。逆"秋舞台"ですね」とノラの句を引き合いに絶賛するが、評価のポイントは"追ひ越す"という複合動詞に。そして無情にも現状維持が告げられると、中田は「あーっ」と悲鳴を上げてしまう。

夏井先生は「いいところまで攻め込んできているんだけどね。まず動かない渋滞、そして動く冬鴉。この対比がうまい。しかも、ただの渋滞ではなく八坂という地名を置いた展開もうまい。八坂神社がいつまでたっても近づいてこない様子が言えている」と称賛するが、「ところが、もったいないのがたった一つ。作者の立ち位置。この語順だと読んだ人が、追い越すのがバイクなのか作者なのかと思ってしまう。そうなると後半の"冬鴉"が生きてこない。作者が車内にいることを示すのは簡単なんです」と指摘。

<添削後>
渋滞の頭上八坂の冬鴉

夏井先生は「作者が止まっていることを言うだけなんです。"頭上"に何かと思ったら、カラスがしゅっと飛んでいく。諸悪の根源は複合動詞"追ひ越す"でした。本当にもったいない」と添削すると、中田は再び「あーっ」と叫び声。その落胆ぶりに、MCの浜田雅功は「『あーっ』をLINEのスタンプにしたら?」とツッコミを入れていた。

     ◇

さて、次回の俳句査定のお題は・・・
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芸術性や文才など芸能人のあらゆる才能をプロが査定! 才能アリなら絶賛!才能ナシなら容赦なく酷評!浜田雅功が最強講師陣を率いてお届けする新しいカルチャースクール番組『プレバト!!』はMBS/TBS系で毎週木曜よる7時放送。https://www.mbs.jp/p-battle/

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