白砂に15個の石が配置された枯山水の「石庭」で世界的に知られている龍安寺。1994年にユネスコ「古都京都の文化財」の1つとして世界遺産に登録されている、日本の歴史的観光スポットです。
今回は、そんな龍安寺へのアクセス・拝観料・オープン情報はもちろん、庭園の見どころやモデルコース、周辺の観光情報まで、楽しみ方を詳しくご紹介します。
記事配信:じゃらんニュース
※この記事は2021年7月15日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設へ最新の情報をお問い合わせください。
龍安寺とは
龍安寺の概要(歴史)
室町幕府の管領・細川勝元が1450年に創建した臨済宗妙心寺派の禅寺です。有名な「石庭」は、1499年に住職の居室である「方丈」が建立された際の造営といわれていますが、正確な築造時期や作者、作庭意図は謎に包まれています。
1975年にエリザベス2世が龍安寺を公式訪問した際に石庭を絶賛した事と、当時の禅ブームの後押しもあり、龍安寺の石庭は世界的に有名な庭園となりました。1994年には「古都京都の文化財」の1つとしてユネスコ世界遺産に登録されています。
龍安寺へのアクセス
電車で行く場合は京福電鉄「龍安寺駅」より徒歩7分、またバスの場合市バス59番系統「龍安寺前」下車すぐです。車の場合、名神高速京都南ICより一般道で約30分です。
龍安寺には拝観者1時間無料の駐車場があり、自家用車は80台停められますが、龍安寺の拝観者専用なので近くの仁和寺や金閣寺へ行く場合は近くのコインパーキングを利用しましょう。
龍安寺の入園料・営業時間
龍安寺の拝観料は大人・高校生500円、小・中学生300円、未就学児無料です。
拝観時間は、3月~11月末の期間は8時~17時(17時30分閉門)、12月~2月末は8時30分~16時30分(17時閉門)です。
[TEL]075-463-2216
[住所]京都府京都市龍安寺御陵下町13
[営業時間]3月1日~11月30日:8時~17時(17時30分閉門)、12月1日~2月末日:8時30分~16時30分(17時閉門)
[料金]大人・高校生500円、小・中学生300円
[アクセス]【電車】京福電鉄 龍安寺駅より徒歩7分 【バス】市バス59番系統 龍安寺前よりすぐ 【車】名神高速京都南ICより約30分
[駐車場]自家用車80台(拝観者に限り1時間まで無料)
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龍安寺の庭園の見どころ
石庭を含む禅寺の簡素な庭と、四季折々の花々が楽しめる鏡容池を中心にした回遊式庭園、二つの異なる庭園を持つところが、龍安寺の大きな魅力と言えます。
石庭(方丈庭園)
正しくは「方丈庭園」と言い、国の史跡及び特別名勝に指定されています。文化財的資産と京都の観光要素の一つとして世界中から注目されている庭園です。
幅25m、奥行き10mの広さがある、約75坪の枯山水庭園には一面に白砂が敷かれており、その上に大小15個の石が配されているのが特徴です。この様子は虎が子供を連れているように見えることから「虎の子渡しの庭」とも言われています。
鏡容池
境内の南側半分を占めるほどの巨大な池で、平安時代の頃は貴族が舟を浮かべて歌や踊りを楽しんだといわれています。年間を通して四季の美しい草花が楽しめます。鏡容池に浮かぶ弁天島は、豊臣秀吉が「この池に霊力を感じる」と言って弁財天を祀ったのが起源とされており、寺内にもかかわらず鳥居が立っている珍しい景色を見ることができます。
蹲踞(つくばい)
石庭と肩を並べるほど有名なのが、方丈の北東に据えられた蹲踞です。中央の四角い水穴を「口」という字に見立てて周囲の文字と共用し「吾唯足知」と読むという、謎解き風に図案化された興味深い造りです。「吾唯足知」は「われただたるをしる」と読み、人間の欲を戒める言葉として禅宗のお寺などでよく引用される言葉です。
方丈
方丈の庭園である石庭に注目が寄せられますが、方丈も重要文化財として見どころが多い建物です。皐月鶴翁(さつきかくおう)が1953年から5年がかりで描いた龍と北朝鮮の金剛山の襖絵をはじめ、歴史的、美術的に価値のある襖絵が多く存在しています。
龍安寺の四季の楽しみ方
春の桜、秋葉の紅共に各400本ずつある境内は、どちらの時期もとても見応えがあります。鏡容池はその名の通り鏡のように桜のピンクや紅葉の赤や黄色を映します。また、静的な枯山水の石庭にも美しく彩りを添えます。
夏には鏡容池の水面にピンクや黄色のスイレンが一面に咲く様子も見事です。
3月上旬~4月上旬に開花する「侘助椿(わびすけつばき)」は千利休などの茶人たちに愛された花としても有名で、秀吉にも賞賛されたと伝えられています。赤白まだらの美しい色の中にも詫び寂びを感じられる日本最古の椿は必見です。
龍安寺鑑賞のモデルコース
山門脇の拝観受付で拝観料を納めた後は自由に散策できます。鏡容池を中心に反時計回りに回るのがおすすめルートです。
山門を入ったら北へ向かい、庭園・鏡容池を左手に
三笑橋→龍安寺垣→庫裡内→方丈・石庭(方丈庭園)・侘助椿・蹲踞
の順に回り、池の西、南側を通って山門へ戻ってきます。
およそ1時間で龍安寺を見て回ることができます。
龍安寺の周辺ガイド
京都市の北西に位置する龍安寺の周辺には、歴史的観光名所がたくさんあります。金閣寺から龍安寺を経て仁和寺行くルートは、3つの世界遺産を1日で巡ることができるのでおすすめ。各寺院前にはバス停があり、3つの寺院を繋ぐ市バス(59番)は10〜15分間隔で運行しています。
また、龍安寺の境内にある「西源院」では、日本庭園を眺めながら精進料理や湯豆腐を食べることができます。京都らしいランチを楽しみたいのなら立ち寄るのも良いでしょう。
まとめ
今回は京都「龍安寺」の庭園についてご紹介しました。石庭の作庭意図には諸説あり、誰がいつ頃作り上げたのかなど謎の多い庭ですが、そういったところも人々を引きつけてやまない理由ではないでしょうか?
周辺に観光スポットも多いので観光がしやすく、一度は訪れたいエリアです。ぜひおでかけの参考にしてみてくださいね。
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