内容説明
本書では、比較教育学研究者を目指す者たちが、大学院からアカデミック・キャリアを形成するために必要な手順が示される。全5部16章から成り、学振応募・投稿論文・博士論文・就職活動・教員養成といった必須項目に加え、研究と家事育児とを両立する女性や外国人留学生など多様な学生別項目も含んだ充実の章構成となっている。比較教育学を専門とする者のみならず、文系・理系問わずすべての大学院生にとって重要な一冊である。
目次
第1部 比較教育学の実践・研究をどう発信するか(院・ポスドク)(日本学術振興会の特別研究員に応募する;『比較教育学研究』はじめ様々な専門誌に投稿する―“年に1本だけ”がよい研究なのか ほか)
第2部 大学院時代をどう乗り切り、初職を得るか(院・ポスドク)(大学院時代から初職を得るまでのサバイバル;留学生の院生生活と就職への道のり ほか)
第3部 教員養成・研修で、比較教育学をどう生かすか(初職:専門を生かしにくい職)(学校現場における比較教育学―教職大学院での経験をもとに;私立大学における教員養成と比較教育学 ほか)
第4部 バランスをどう保つか(初職~セカンド・キャリアの壁)(「ライフワークバランス」を中心に;大学に職を得てから博士論文を執筆する ほか)
第5部 比較教育学をどう教えるか(セカンドキャリア・テニュア:専門を生かしやすい職)(元行政官による「比較教育学」講義;アクティブラーニングに基づいた比較教育学の教え方 ほか)