内容説明
パンデミックに揺れる今日の都市社会。貧困層、生活困窮者、ホームレスの人びと、移民、被差別地域居住者―概して「見えづらい」社会的排除者が、その中でさまざまな困難に立ち向かいながらも生活を営んでいる。人類が共通の脅威に直面している今こそ、より多くの人々を包摂した新たな福祉システムのあり方を再考する時ではないだろうか―。福祉問題解決のために多くの共通課題を有する東アジアの各国・地域の豊富な事例をもとに、包摂型都市ネットワークを築きつなげよう!!
目次
1 香港(不平等都市における苦闘:香港の住宅問題;香港の社会住宅)
2 台湾(台湾における住宅運動、住宅法および社会福祉の進展;台湾における社会的不利地域のまちづくり)
3 中国(デジタル産業集積と居住貧困の新局面)
4 韓国(韓国の住宅市場は日本の住宅市場の轍を辿るのか?;韓国の社会住宅政策の展開と今後の課題;韓国の二枚の公的扶助:国の公的扶助と自治体独自の公的扶助)
5 日本(SDGs達成のための自治体の役割;大阪・東京大都市圏の分極化の動態と脆弱層に向けたサービスハブ地域の変容;浅香・加島・矢田地区におけるまちづくりの新たな展開;インクルーシブな地域づくりの理論的課題と意義;移住者支援と災害福祉の可能性;コロナ禍によって見えた難民・移住者をめぐる課題)
著者等紹介
全泓奎[ジョンホンギュ]
大阪市立大学都市研究プラザ教授・同副所長。専攻:アジア都市論、居住福祉論。最終学歴:東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme