脅かされる高等教育行政の中立性と専門性―その再構築に向けて!
2010年代の第二次安倍政権以降、高等教育をめぐる政策形成・決定過程における文科省の役割が低下し、内閣(官邸)の影響力が高まっている。特に政治的中立性が求められる教育界で生じている「政」による「官」への侵食は、時流によるものなのか、それとも戦後教育行政の「終わりの始まり」なのか―。本書は、政府・大学関係者らへのインタビュー調査、海外事例との比較分析、国公私大ごとの影響の差異といった多角的視座からこうした構造的転換の実像を捉え、新たな時代の高等教育政策・行政の再構築を志向した一冊!