内容説明
第二次大戦中、軍需飛行場に動員された朝鮮人労働者の居住地区だった京都府宇治市の在日朝鮮人集落ウトロ地区。終戦後も、土地は在日朝鮮人コミュニティにとっての「共有財産」であった。チャンゴ(民族楽器)の聞こえるまち。強制立ち退き判決など様々な困難を乗り越え、複雑な事情の中マイノリティの「居住の権利」を実現させた市民運動の奮闘を克明に描いた「居住福祉新ブックレット」第3弾!
目次
第1章 ウトロは受難と苦労が染みついた土地(ウトロの歴史;在日一世オモニの証言;ウトロの土地は誰れのものか)
第2章 強制立ち退きは国際人権法違反(立ち退き裁判;国際人権法では;「われら住んで闘う」ウトロ住民)
第3章 国際会議(韓国春川市)での成果を受けて(日本居住福祉学会第一〇回ウトロ研究集会)
第4章 居住の権利を守り抜く(ウトロ救済に向けて;社会権規約(条約)の解釈の発展
新しい住宅の完成を祝う
日本居住福祉学会ウトロ研究集会(二〇一九))
著者等紹介
斎藤正樹[サイトウマサキ]
1949年、東京生まれ。大学で全共闘運動。その後部落解放運動。1973年から京都府宇治市職員(定年後5年間再任用)。甲子冤罪事件裁判、朴秋子問題を考える会(高槻)、外国人登録指紋押捺反対、シベリア抑留国籍差別裁判を支える会(原告・李昌錫さん)などにかかわる。青丘文庫研究会(神戸)会員。ウトロを守る会副代表。日本居住福祉学会理事(3年前まで居住福祉賞選考委員長)。現在は都市農業の手伝い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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よきし
まさやん510