内容説明
やまぬ戦乱から平和を求め、そのための人類共通の普遍的知恵=学問・知識の体系化を目指した―パンソフィア。1934年に草稿が発見され、没後300年を経て1966年に初めて公刊されたコメニウスの遺稿『人間についての熟議』。本書は、全7部作からなるその膨大な遺稿の中核部を成す第3部「パンソフィア」を訳出したものである。コメニウスは、8段階に連続する「界」の叙述からすべての人に開かれた「普遍的知恵」を説き、それを人類共通の書とすることで世界の平和を希求する―。
目次
人類共通の書パンソフィア
皇帝、国王等への訴え
デ・ゲールへの謝辞
天の唯一者とすべての人への献辞
人間に関わる事柄の改善についての総合的熟議の第三部パンソフィア
パンソフィアの書物を作成することについての熟議
第一段階 可能界
第二段階 原型界
第三段階 天使界
第四段階 物質界
第五段階 技術界
第六段階 道徳界
第七段階 霊魂界
第八段階 永遠界
パンソフィアの最終部
著者等紹介
太田光一[オオタコウイチ]
1949年福島県生まれ。1972年東京大学教育学部卒。高知大学、福島県立会津短期大学、公立大学法人会津大学勤務を経て、2015年3月定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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