セリング・クライマックス

英語: Selling climax
分類: 視点

セリング・クライマックス(Selling climax)は、マーケット全般で使われる用語で、「セリクラ」とも略され、中長期的な下落相場の最終段階において、取引参加者の大半が弱気一色となって大量の売り注文をマーケット(市場)に出し、相場急落するような局面(状況)をいいます。

一般に本状況は、過去にはリーマンショックコロナショックなど、予期せぬ大きな悪材料がきっかけになって発生することが多く、市場では総悲観やパニック(心理的恐怖感)となって売り一色となり、また評価損が一気に膨らみ、追証が発生して投げが投げを呼ぶ展開となり、さらに連鎖的な一斉売りによって大暴落となることが多いです。

その際には、暴落が何度か続くことがあり、多くは大商いを伴い、また後になって振り返ってみると、歴史的な大底をつけることもあります。

セリング・クライマックスの例

なお、セリング・クライマックスによって一斉に売り込まれた後は、需給が急速に改善し、その後は相場が上昇に転じることが多いです。

<本用語の使用例>

・直近高値からすでに10%近く急落しており、セリングクライマックスは近いとみている
・日本株もボリュームを増加させながら下落したことで、セリングクライマックスの感触がある
・金急落などリスク回避の動きが一段と進んだことで、セリングクライマックスが想定より近づいた

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