内容説明
グローバル化が進む中、ローカルは柔軟に反応し、変容していく。グローバルとローカルの相互作用から、現代の世界を解釈。第1部ではグローバルな社会構造とローカルな生活実践を架橋した理論を再構成し、その理論を土台として第2部では、グローバル/ローカル双方の文脈が影響し合う諸事例―日本の「日常生活」、アメリカのポピュラー音楽、バリ島の民族舞踊、共有山林の管理、地域金融機関―のケーススタディを行う。グローバル/ローカルの二項対立に規定されない新たな視点の必要性を唱えた気鋭の共同研究。
目次
第1部 理論編(グローカル研究の構想とその射程;グローカル研究の理論と理念;グローカリゼーションからコンビビアリティへ;「繋ぎなおし」としての「越境」;グローバル情報社会の形成とグローカルの意味するもの)
第2部 実践編(「生」と「災」を巡る構造とその諸相;ローカルアイデンティティを生み出した米軍基地;グローバル化する時代における民族舞踊のあり方;共有山林の活用に見るグローカル状況;金融研究でグローカル研究をどう進めるか)