医学部受験からインターンを経て医師になるまでの過程が鮮明な感情と供に描かれている。
40年前も今も変わらぬ感情を抱き、人は医師になるんだ-と思った。
解剖(ゼク)を行った際の仄かな優越感や、ポリクリ(今はBSL?クラークシップ?)時代の思い出、インターン時代の医師でも学生でもない宙ぶらりんな感情(今の研修医のスーパーローテも同じ宙ぶらりんだと思う)。
初めての女性体験や友人と飲む酒など、この時期を通りすぎてしまった私には懐かしい。

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白夜 1 彷徨の章 (新潮文庫 わ 1-24) 文庫 – 1993/12/1
渡辺 淳一
(著)
- 本の長さ283ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1993/12/1
- ISBN-104101176248
- ISBN-13978-4101176246
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1993/12/1)
- 発売日 : 1993/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 283ページ
- ISBN-10 : 4101176248
- ISBN-13 : 978-4101176246
- Amazon 売れ筋ランキング: - 950,865位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1933年北海道生まれ。医学博士。58年札幌医科大学医学部卒業後、母校の整形外科講師をつとめるかたわら小説を執筆。作品は初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、常に文壇の第一線で活躍している。70年『光と影』で直木賞受賞。80年に『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。菊池寛賞受賞など。公式ブログ「渡辺淳一 楽屋日記」も(ほぼ)毎日更新中!
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2002年1月31日に日本でレビュー済み
この白夜1彷徨の章に登場する主人公伸夫とは、著者である渡辺淳一氏自らの事と、著者の医学系の本を読んだ方なら直ぐピンと来るだろう。
渡辺氏が医学部に進路をとった経緯とその背景に存在する母の存在は、自分の学生時代の人生の岐路に立たされた心境を思い出させる。
自らの志とは一寸異なる医学に進路をとるが、次第に医師という職業に身を投じる彼がいる。若りし渡辺淳一氏の人生を覗いた気持ちになる。
2章、3章へ読まずにいられなくなる一冊。
渡辺氏が医学部に進路をとった経緯とその背景に存在する母の存在は、自分の学生時代の人生の岐路に立たされた心境を思い出させる。
自らの志とは一寸異なる医学に進路をとるが、次第に医師という職業に身を投じる彼がいる。若りし渡辺淳一氏の人生を覗いた気持ちになる。
2章、3章へ読まずにいられなくなる一冊。
2004年9月1日に日本でレビュー済み
とても面白かった。
・整形外科医師の世界がありありと見える。
・主人公の伸夫が時に極端に理想的な意見を持ちながらも
成長するにつれて考えが変わってくる。
・伸夫は優柔不断な男で岐路でグダグダと愛らしく悩んでいる。
・医者から作家への転身という難行を決心する時の
描写がとても心を震わします。
渡辺淳一といえばなまめかしい男女の話を描くイメージがありますが、
(これも好きだけど)初期の頃はこんな青春のお話も書いているんですね。
・整形外科医師の世界がありありと見える。
・主人公の伸夫が時に極端に理想的な意見を持ちながらも
成長するにつれて考えが変わってくる。
・伸夫は優柔不断な男で岐路でグダグダと愛らしく悩んでいる。
・医者から作家への転身という難行を決心する時の
描写がとても心を震わします。
渡辺淳一といえばなまめかしい男女の話を描くイメージがありますが、
(これも好きだけど)初期の頃はこんな青春のお話も書いているんですね。
2020年3月28日に日本でレビュー済み
遥か昔の大学生時代に渡辺氏の医学小説と出会い医学に興味が湧いてその後の自分の人生を決めある総合病院に就職しました。後から知ったことですがこの自伝的小説でインターンをした記述のある東京の病院がそこでした。
今思えば渡辺氏の影響で進路を決めて偶然ですが不思議なものだと思います。非常に興味深く読んだ記憶があります。医師の作家は多くおりますが卓越した旨さは才能として今更ながらに素晴らしいと感じます。
今思えば渡辺氏の影響で進路を決めて偶然ですが不思議なものだと思います。非常に興味深く読んだ記憶があります。医師の作家は多くおりますが卓越した旨さは才能として今更ながらに素晴らしいと感じます。
2017年5月14日に日本でレビュー済み
著者の作品をかつて読み、大変印象に残っていた。その本のタイトルを忘れてしまい、「たしか『白夜』だったよな?」と思い返し、本巻始め計5巻購入し、読み終えた。
残念ながら探していた本ではなかった。
最初に断るが、このレビューは『白夜』を読んで1年後位経ってから、気が向いたので今回たまたまレビューしただけである。大して参考にはならないでしょう。
以下、本書についてです。
1ひと昔前とはいえ、ある1人物の学生時代から臨床現場まで、そして作家生活に入るまでの過程を通してかなり詳細に医療現場に関してや内面の葛藤について書いてあり、その点については視野が広がった。面白いと言えるでしょう。
2だがしかし、これを物語として読んだ時に、はたしてどこに感情移入すべきかわからず、また、思索させる余地、つまりメッセージ性のようなものは読み込めず(私の読解力のせいかもしれないが)、冗長な印象である。
読後感は
、、、でした
残念ながら探していた本ではなかった。
最初に断るが、このレビューは『白夜』を読んで1年後位経ってから、気が向いたので今回たまたまレビューしただけである。大して参考にはならないでしょう。
以下、本書についてです。
1ひと昔前とはいえ、ある1人物の学生時代から臨床現場まで、そして作家生活に入るまでの過程を通してかなり詳細に医療現場に関してや内面の葛藤について書いてあり、その点については視野が広がった。面白いと言えるでしょう。
2だがしかし、これを物語として読んだ時に、はたしてどこに感情移入すべきかわからず、また、思索させる余地、つまりメッセージ性のようなものは読み込めず(私の読解力のせいかもしれないが)、冗長な印象である。
読後感は
、、、でした