ニュースキャスターの森本毅郎氏(83)が4日、TBSラジオ「森本毅郎 スタンバイ!」(月~金曜午前6時30分~同8時30分)に出演。

日本大学アメリカンフットボール部の部員が大麻とみられる薬物に関与した疑いがあるとして、3日に警視庁が部の寮を家宅捜索したことを巡って、同大の林真理子理事長が前日2日に「違法な薬物が寮にあったということは、まだ確認されていない」などと説明したことについて、理事長としてガバナンスができていない問題点を指摘した。

森本キャスターは「この問題で気になるのは、2日に林真理子さんが『関与は一切ないんだ』とテレビの前ではっきりとおっしゃっていたこと。しかし、今回の報道では大学側から警視庁に情報を入れて調べることになった」という経緯を指摘。

「林さんは去年の7月に理事長になって大学改革をやると奔走していた。『いまの改革について6合目まできた』とおっしゃっていたが、今回(アメフト部の)の話は林さんのところに全く入っていなかった。ということは大学の運動部と理事長との間にまだ溝があるということ。ハッキリ言えば『お飾り』みたいな存在。大学のありようとしても『名ばかり』ということになってしまう。あの(2日)記者対応は早すぎたのではないか、『何もない』ということを断言してしまってあとでこういうことになってしまうと、話が通じない。大学改革も6合目どころか緒に就いたばかりではないかと思います」と厳しい見解を示した。

「これから先、日大はどうなるのか、それから学生の間ではやっている覚醒剤の問題を各大学は扱っていくのか、さまざまな問題を突きつけた事件になったと思います」と若い世代にまん延する薬物使用の社会問題についても言及した。