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メモ:子どもが大怪我をしない遊び方を学ぶためにできることは”手伝わない”こと

自分の教育観として「待つ」ということを大事にしているので、とても共感しております。

忘れないようにメモしておきます。

以下記事抜粋


フィンランドの幼稚園はスリルの連続だった。
ガンガン木に登るし、2m近くありそうな高さのうんていを子どもがスイスイ渡っていく。
死角を作る場所に物置があって、何をしているか全く目が行き届かない。

でも、子どもが怪我をすることはほとんどなかった。

しかも先生はおしゃべりしていたり常に子どもの動向が見える位置にいるわけではない。

日本だったら絶対怒られるやつ!
というか怪我やケンカがあった時誰が責任とるの?
だからつい聞いてしまった。

「危険な遊びをしているとき見えなかったりしませんか?」
「え? もちろん見ているしその時には子どもに声をかけるよ。でも、大体の子は自分で危険か判断できるけどね」

「何かトラブルがあった時見ていない時がありますよね?そんな時はどうするんですか?」
「え? そんなの子どもが自分から言いに来るわ」

「言いにこない子もいませんか?」
「何か困ったことがあった時にすぐに言えない関係の方が問題じゃない?」

 

私たち大人ができることは子どもに怪我をさせないよう規制することではなく、子どもたち自身が何が危険で何が安全なのか自分の中で線引きができるようにすることだ。
フィンランドの子どもたちはその線引きが自分でしっかりできているからそれも怪我の少ない要因の一つだろう。

 

自分の体の動かしかたをよく分かるようになってきた子にはこの「手伝わない」方式が私の中ではしっくりきた。

子どもの自分でやりたい気持ちもできた時の感動も大人が自分を信じて見守ってくれている、という気持ちも育つ。
自分で安全管理もできるようになるまさにメリットだらけだ。

危険を全て排除することはできないし、これから子どもたちが生きていく社会では誰かが危険を排除してくれるわけではない。
子どもが危険なものを知って自分で回避する方法を知ることが必要だ。

怪我をさせないことを目指すのではなく、怪我をしたときにどうするか、どんなときに怪我をしやすいか。
大怪我にならないように備える練習を一緒にしていくのだ。


『子どもが大怪我をしない遊び方を学ぶためにできることは”手伝わない”こと』