北朝鮮との対話維持を確認 米韓首脳が電話協議
【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、トランプ米大統領と北朝鮮情勢を巡り約30分間、電話で協議した。韓国大統領府によると、両首脳は「非核化交渉で早く成果を出すため、米朝間の対話機運を維持しなければならない」との認識で一致した。北朝鮮は自ら設定した年末の交渉期限に向けて緊張を高めるような行動をしており、対応を協議したとみられる。
米韓首脳の協議は、9月下旬にニューヨークで首脳会談を開いて以来となる。韓国側によると、電話はトランプ氏からの要請だった。大統領府関係者は、米韓の懸案である在韓米軍の駐留費負担や日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の問題は話題にならなかったと説明した。
非核化協議が停滞し、北朝鮮が短距離ミサイル発射など挑発姿勢を強めるなか、米朝関係は再び緊迫の度合いを高めつつある。トランプ氏は3日に「必要なら軍事力を使う」と発言。北朝鮮は12月下旬に朝鮮労働党の中央委員会総会を開き「重大な問題を決定する」と予告した。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。