“ワクチン不足で接種計画に大幅遅れ 東京都が調整を” 市長会

東京の多摩地域の市でつくる市長会が都に緊急要望を行い、「ワクチンの供給量の不足などで接種計画に大幅な遅れが生じている」として、市区町村の間で接種の進捗(しんちょく)に大きな差が生じないよう都が供給量を適切に調整することなどを求めました。

緊急要望を行ったのは多摩地域にある26の市の市長でつくる東京都市長会で18日、会長を務める町田市の石阪丈一市長らが都庁を訪れ、多羅尾副知事に要望書を手渡しました。

石阪市長は「ワクチンの供給量の不足などで接種計画に大幅な遅れが生じている。自宅療養者の急増で市民の生命が脅かされる状況になっている」と述べました。

そして、市区町村の間でワクチン接種の進捗に大きな差が生じないよう都が供給量を適切に調整したうえで、都の大規模接種会場分のワクチンを可能なかぎり市町村に融通するよう要望しました。

また、宿泊療養施設の拡充や臨時の医療提供施設の開設、保健所の増員などを求めています。

市長会によりますと、都は、こうした要望を踏まえて対応を検討する考えを示したということです。