ヘディス

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ヘディス
ドイツゲッティンゲンで開催された大会の決勝戦の様子
通称 ヘディング卓球
起源 ドイツの旗 ドイツ2006年 -)
競技登録者数 約80000人[1](2017年)
クラブ数 8
特徴
身体接触
選手数 1人
カテゴリ 屋内競技
用品 卓球台
世界選手権 2008年 -
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ヘディス(Headis)は、卓球台を用いてゴム製のボールをヘディングにより打ち合う球技[2][3]。ヘディング卓球ともいう[3]


歴史[編集]

2006年ドイツザールラント大学の学生であったルネ・ ウェゲナーカイザースラウテルンにある屋外プール場・Weschサッカー場が混んでいたため、卓球台を使って頭だけを使って遊んだことが始まりである[4]

黎明期[編集]

ボルシア・ドルトムントハノーファー961.FSVマインツ05などのブンデスリーガのプロサッカーチームが練習に採り入れているほか、15の大学で体育の授業のプログラムにも採用された[5]

ルール[編集]

以下はヘディス公式サイトが定めているルールである[5]

用具[編集]

  • 直径15.9cm、重さ100gのゴム製ボールを用いる。卓球台は一般的な物を用いて、ネットは専用の物を用いる。
  • ボールが体の頭以外の部分に触れた場合は、相手の得点となる。

セット[編集]

  • 2セットを先に取った方が勝ち。1セットは11ポイント先取。
  • 双方が10ポイントで並んだ場合は、先に2ポイントを引き離した方がそのセットを取る。(デュース)

サーブ[編集]

  • 卓球のサーブ領域は無視する。
  • サーブは3ポイントごとに交代となる。スコアが11:10となった場合、その後は2ポイントごとに交代となる。
  • セットの最初のサーブは交代で行う。
  • サービスはまず自分コートで1回跳ね、相手コートで1回跳ね返るように行う。サーブミスは相手のポイントとなる。
  • ネットインやボールが相手側の卓球台のエッジに当たった場合は、サーブが繰り返される。


レシーブ[編集]

  • 相手コートで跳ねるように返せば成功となる。失敗した場合は相手のポイントとなる。
  • ノーバウンドで直接返すことは認められる。(ヘディングボレー)
  • ヘディングボレーを行った後は、体の一部を床に触れさせなければならない。
  • サーブレシーブ時のヘディングボレーは認められず、相手側のポイントとなる。
  • ネットインは認められる。
  • 台のふちにボールがあた場合成功として認められる。
  • 返球が天井や照明に当たった場合は相手のポイントとなる。

コート[編集]

  • プレーヤーは、体のどの部分が卓球台に触れてもよい。
  • 1セットごとに両選手はコートを交代する。
  • 最終セットでは、どちらかの選手が5ポイントに達した時点でコートを交代する。

タイムアウト[編集]

  • プレーヤーは1試合に1回、1分以内のタイムアウトをとることができる。
  • 各セット間には、1分間のタイムアウトが入る。

ダブルス[編集]

  • サービスは2ポイントごとに交代となり、交互にサーブする。
  • サーブレシーブはいずれの選手から行ってもよい。
  • ラリー中は、交互に返球する。

選手権[編集]

全日本ヘディス選手権[編集]

脚注[編集]

  1. ^ GESCHICHTE”. HeadisGmbH. 2021年8月18日閲覧。
  2. ^ [第75回]頭で卓球、ドイツのヘディス -- Sports --”. 朝日新聞GLOBE. 2015年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月18日閲覧。
  3. ^ a b satomi (2014年11月5日). “ヘディング卓球が静かなブーム”. 2021年8月14日閲覧。
  4. ^ Saarbrücker Zeitung. “2006 im Saarbrücker Totobad erfunden: Trendsportart Headis wird deutschlandweit gespielt” (ドイツ語). 2017年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月16日閲覧。
  5. ^ a b ヘディスについて”. ヘディス(HEADIS) 日本版. 2021年8月16日閲覧。

関連項目[編集]