メール、プレゼン資料、研究報告書、などなど...。私たちは、日々職種を問わず「モノを書く」ことに多くの時間を費やしています。一定のクオリティを担保しつつ、書くスピードが速くなれば、その分時間の節約にもつながるわけですが、単にタイピングスキルが長けているというだけでは、これが実現しづらいのも事実。そこでこちらでは、ライティングスピードを向上させるためのコツについて、ご紹介しましょう。

 

1: メインとなるアイデアを洗練させる

ライティングのスピードを上げるために必要なのは、頭の中で必要なアイデアと短時間でコミュニケーションすること。ライティングを遅くする最大の原因は、伝えたいこと、書きたいことがわかっていないことです。ライティングをスピード化させるためには、まず、これらメインとなるアイデアの特定が第一歩。ある特定の対象に、何を伝えなければいけないのかを考えましょう。具体的な流れとしては、メインとなるアイデアやテーマを先に明確にし、洗練させてから、これを裏付ける記事や資料を探し、整理するのがオススメです。


2: 効率的に書くためのツールを利用する

より速く書くための環境づくりもポイント。参照マテリアルをオンラインで保存するためのツールやスペルチェッカーなど、ライティングの効率化につながるツールを備えましょう。『Texter』などの入力作業の効率化ツールや、『ドラゴンスピーチ(DragonNatural Speaking)』のような音声認識ソフトを活用するほか、Dvorak配列などでキーボード配列を工夫するのも手です。


3: 一気に書く

書くためのアイデア・素材・環境・ツールが準備できたら、いざライティングへ。主なアイデアが一通りカバーできるまで、一気に書き上げます。文や段落ごとに読み直したり、編集するなどして、立ち止まらないこと。文法や語のエラーチェック、ワードのブラッシュアップ、二次的なリサーチは後回しです。適切に準備できていれば、調子が乗ってくるにつれ、流れよく書けるはずです。


4: ライティングスキルを磨く

効率的に一気に書き上げられるようになるには「修行」も必要です。ライティング力やスピードは、毎日の読み書きの訓練によって強化できます。ある研究によると、モノを書く頻度が多ければ多いほど、そのスピードはあがることがわかっているとか。自分の書いたものの簡素化も心がけましょう。できるだけ効率的なワードを選び、不必要なワードは取り除くようにするのです。


ライティングを効率化するためのポイントは、準備は念入りに、書くときは一気に、ということのようですね。また、ライティングスキルは、一朝一夕にはなかなか身につきづらいもの。日々の積み重ねが、徐々にスキルアップにつながるはずです。練習は嘘をつきません。

このほか、ライティング向上のためのコツ集としては、ライフハッカーアーカイブ記事「基本心得からオススメツールまで、よりよいライティングのための10のコツ」や「まとめ:夢を見て書け! ~文章力向上を目指す35選」もありますよ。あわせて、ご参考にどうぞ。

Melanie Pinola(原文/訳:松岡由希子)