グランズウェル著者がスポンサードカンバセーション(PPP)を、条件付きでオーセンティックだと言い放った。
この 段階では、まだ物議を醸し出していた時だと思ったけど、開き直りともいえる見解があったのにはちょっと悲しくなった。
けれども、最新のグランズウェルでさえこういうことを言い始めているというのはちょっと警告的な意味もこめてこのブログを9割翻訳した。
Why sponsored conversation -- aka paid blog posts -- can make sense 3月2日,2009
熱い論争をよんでいる話題について述べる覚悟はできている。
製品やサービスについて記事投稿をしてブロガーに何らかの報酬を支払うことは、道理にかなっているのだろうか、あるいは、マーケティングとして適しているのだろうか?
これについて、数ヶ月前、騒動を巻き起こした。
Izeaが仕掛けたんだけど、KマートがChris Brogan を含む有名なブロガー数名に、ホリデー商戦前にKマートに関して記事を投稿したからだ。でもKマートだけでは済まなかったんだ。パナソニックも今年の1月の消費者向けイベントで、何人かのブロガーに対してビデオ投稿させて支払っていたんだ。
David Churbuck を含む何人かの良識者は、これを猛烈に批判した。しかし、フォレスターにて、我々もこの件について考えていて、マーケターには前向きに考えようと伝える覚悟ができたんだ。もちろん、マーケター達が正しく実行する際に、極めて明白なルールに従えるならばだが。
新しくフォレスターにジョインしたSean Corcoran において、僕らはこれを"スポンサードカンバセーション”と呼んでいる。
ブログの中でスポンサードカンバセーションを見かけたら、PRと広告のちょうど中間に当てはまることがわかるだろう。PRの世界では、君の会社の製品やサービスについて話題にしてくれるブロガーを獲得しようとするだろう。だけど、それが成功するかどうかは、運に任せるしかない。広告の世界では、君は確実に訴求できる場を得ることができるが、そこにはブロガーの声はない。スポンサードカンバセーションは、君らの製品について記事にしてもらいブロガーに支払うことであり、広告と広報の中間に位置するんだ。記事投稿することは保障されるが、それは、ブロガーの本音ではない。
マーケターの挑戦とも呼べることをブロガーができるのだろうか、そして、信憑性が残っているかどうかって?
我々は、ブロガーができると信じている。たったこの二つのルールにさえ従うならば。
1. 報酬があって書いている記事だと公開しなくてはいけない。
2. ポジティブであろうと、ネガティブであろうと書きたいことを書けること。
違反したブロガーも、マーケターも信用を失ってしまうから、上記は資格ともいえる。
しかし、マーケティングを成功させたいマーケターに、僕は二つ提案しておく。
1.商品にマッチしたブログに投稿してもらうんだ。例えば、フォードにとってママブロガーのJessica Smithに新ミニバンについて記事投稿してもらうことは、意味がある。
2.ブロガーとの関係を築いて、つながりを拡張させていくんだ。
ブロゴスフィアにおける話題は、分別があるものから、どうしようもないものにまで拡張している。けれどもね、ブロガーはブログで生計を立てていかなきゃいけないし、マーケターだって市場獲得していかなきゃいけない。これを導いている力は必然的なんだ。グランズウェルでも最も高い価値は、オーセンティシティなことだった。僕の意見では、誰かが君に支払ったと認めて、その真実を伝えることはオーセンティックと考えられるはずだ。
もし、君がジャーナリスティックなブロガーだとしたら、報酬をもらわないと誓っても大丈夫だろうね。けれども、ブログを書く目的はたくさんあって、それらの多くは、オーセンティックな記事投稿をして報酬を受けることは許されるだろう。
わずかな救いがコメントに見えたので、引用します。
クチコミの神?と呼ばれるBen McConnell のコメント。
"スポンサードカンバセーションなんてものは、言ってみれば「僕ら(マーケター)は怠けていて、僕らと話してくれる顧客に支払わなきゃいけないんだ」って言ってるようなもんだ。”
それに対して、グランズウェル著者のコメント
”すべての小売業者がホールフーズのようになれるわけないし、すべての電機メーカーがアップルのようになれるわけじゃない。これは怠けているんじゃなくて、現実なんだ”
それに対して、Ben McConnell のコメント。
"ブロガーに報酬を公開させるガイドラインなんて、ウォールストリートに自己責任でやれよ、って言うのと同じくらい当てにならないだろ!"
コメントにグランズウェル著者の本音見えたり、と思いました。
現実に起きていることだから、それと向き合わなきゃいけないと言っているのというのは、わからなくはないが、ちょっといただけません。妥協しろ、って言っているようなものなので。確かに、全ての企業がホールフーズやアップルになれるわけじゃない。けれど、企業が努力をしなくてはいけないし、それを導くはずのグランズウェル著者が何をいっているんだという嘆きに近い。
ただ、クチコミの権威ある?ベンが、認めてないのはちょっとほっとした。
米国の見解というか、論争状況はかなり気になるので引き続きウォッチします。