まずガメラの体重は80トンです。
古くから「重すぎる東宝、軽過ぎる大映」と呼ばれており、どちらも極端に常識はずれで現実感は皆無です。
ガメラの体重は全陸上生物中、最も重いとされている「ブラキオザウルス」の80トンを引用しています。
当時の怪獣図鑑等でも「一番重い恐竜と同じ」と記述されたケースもあります。
1960〜70年代の怪獣図鑑にはよく「象○○頭分」「ゼロ線◇◇機分」等の「具体的比較」が採用されており、中には「G馬場△△人分」まであり、ガメラの場合は一番重い動物と一緒にする事で具体性を持たそうとしたと思われます。
まぁ逆に具体的で無くなってしまった訳ではありますが…
因にピープロのマグマ大使に登場した怪獣達は200トンクラス。こいつらも「軽め」で、どいつもこいつも「適度」な輩はあまり存在しません。
追加で…
体重は拡大率(縮小率)の三条を掛ければ求められます。
ですが生物には巨大になればなるほど「身体を軽くする」ような構造に傾倒していきます。
比較的ゴジラのシルエットに近いヒグマは体長3メートルで500kg程。
身長がどの程度かは不明ですがザックリ2.5メートルとしてみます。ゴジラは50メートルなので倍率20倍。三乗ですので8,000を掛ければ身長50メートルのヒグマの体重となり、すると約4,000トンです。
これに尻尾を加えた物が「中に筋肉、骨、臓器が詰まった」ゴジラの体重に近いと考えられます。
それに先にも記した様に大型恐竜は骨の中心部を空洞にしたりと、自重を軽くしようと進化していることを考慮すると「感」ですが3,000トン程度ではないでしょうか。
ガメラはアオウミガメがモチーフですが、ウミガメ最大のオサガメ2.5メートルで900kgで計算すると約1万2千トン。
リクガメの大型種ゾウガメは1.3メートルで300kgなので60メートルになると約3万トンになります。
先の「軽くなろうと進化」し、半分になったとしても80トンは軽くオーバーです。