外見で判断し点数変え不合格に 都立高、当時の校長免職
東京都教育庁は25日、都立蒲田高校が2007、08年度入試の際、茶髪やピアスなどで外見から問題があると判断した受験生計21人について、点数を改ざんして不合格にしていたと発表した。同日付で当時の校長(55)を懲戒免職とするなどの処分を行った。
教育庁によると、当時の校長の指示により、願書提出時や試験当日の様子から頭髪や服装、態度に問題がある受験生をリストアップし、合格圏内に入らないよう面接や小論文の点数を改ざんした。一般入試の計1000点満点のうち実際の点から154点引かれた受験生もいた。
昨年春、蒲田高に関する匿名の情報提供を受けて全都立高を調べたが、他に問題は見つからなかったという。今後、受験生と保護者に謝罪し、意向を確認して対応するとしている。