泣きながら、撤退同盟

このブログの半分は、薄情でできています。。。

ちゃんと、つきあいましょう!

2011-10-11 | 性と聖
「おかあさんといっしょ」ならなんの問題も無いのに、
「お父さんスイッチ」だと、「父親の居ない親に対し、失礼!」だとか、「母親の出る幕を無くす機会不均等!!」とわめき散らす腐った世の中、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
(で、「お父さんスイッチ」の代わりに出来たコーナーが、母親の奴隷となって子どもがはたらく「お手伝いロボ」だもんなぁ



さて、何の話かというと、

横断的フォローアップ研究:避妊ピル使用はHIV感染リスク増加させる:内科開業医のお勉強日記

sex businessに荷担している人たちはより深刻だろう。

エイズ活動家たちがアダルトビデオでのコンドーム使用を訴え (http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-11108031)、ブラジル側からアメリカのアダルトビデオでコンドームを使用してないこと(http://www.thebody.com/content/art11206.html)を非難されてたやさき、ポルノ俳優の中にHIV陽性者がいて大騒ぎ(http://abcnews.go.com/Health/AIDS/hiv-actors- positive-test-unsettles-hub-us-porn/story?id=11892877)とか・・・

コンドーム無使用という面では、日本の昨今の現状は危険な気がするのだが・・・ 



このブログでエイズ予防の記事を書いてから、早5年、
HIV感染に関しては今日日、あまり関心を持たれなくなってしまっている。
しかし、エイズという病気が死滅したわけではなく、
日本国内に於いても、薄く広く進行しているわけで。


「HIV感染予防」でググって見ると、どこのサイトにもナントカの一つ覚えで、「コンドームをつけましょう!」と書いてある。
しかし、コンドームの箱にはちゃんと、「避妊や性病予防を保証するものではありません」と書いてある。
つまり、コンドームは万能の道具ではないということ。


それ以前に、何か、忘れてはいませんでしょうか?



震災の時に、ポポポポ~ンとともにヘビロテで流されたACのCM、その中の一つに仁科亜紀子さんの子宮頸がんのものがあった。

子宮頸がん予防情報サイト もっと守ろう.jp | MSD

1.子宮頸がんと子宮がんはどう違うの?

子宮にできるがんには、子宮の入り口部分(子宮頸部)にがんができる子宮頸がんと、子宮の奥の方(子宮体部)にできる子宮体がんの2種類があります。この2つのがんは、がんになりやすい患者さんのタイプも、がんの原因も違います。
子宮体がんは一般的には50歳以上の閉経後の女性に多く、ホルモンバランスの異常や肥満、未妊娠、糖尿病などが病気の発症と関係が深いと考えられています。
これに対して、子宮頸がんは20~30代の女性に増えており、性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が大部分の頸がんの発症に関係しています。
ふつう子宮がんというと子宮頸がんをさすことが多いようです。

2.子宮頸がんの原因は何?

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で、このウイルスは主に性交渉によって感染します。HPV感染からがんに進行する要因には、喫煙などがあります。



HIV同様、回数が多い方が感染する、といった類のものではない(一回でも感染することがあるし、数回でも感染しないかもしれない)が、
HIV同様の性感染症であることは間違いが無い。


ヒトパピローマウィルスによる口腔・咽頭癌が2020年までに子宮頚部がん数を凌駕する:内科開業医のお勉強日記

ヒトパピローマウィルスの口腔咽頭癌頻度増加は有意にHPV detection assayに関わらず、暦時間とともに増加する (P trend
たとえば、Inno-LiPAによるHPV頻度は1984-1989年の16.3%から2000-2004年の71.7%と増加。

発生率中央値はHPV陰性よりHPV陽性の方が長く
発生率はHPV-陽性者に対し、暦横断的に増加したが、HPV-陰性では増加しない

住民レベルHPV-陽性・口腔咽頭癌は1998年から2004年で、10万対 0.8から 2.6と225%増加、

一方HPV-陰性例は、 10万対 2.0 → 1.0と50%減少

最近の傾向が持続するなら、2020年までにHPV-陽性口腔咽頭癌が子宮頚癌の年間数を凌駕する可能性がある。
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日本でもそんなもの?

ヒトパピローマウィルスを子宮頚癌と呼び、ヒトパリローマウィルスワクチンを子宮頚癌ワクチンと呼ぶ ・・・ そのうち、口腔咽頭がんワクチンと呼ばざる得なくなる?

オーラルセックス・ウィルスと ニュースでは書かれてる・・・

"Oral Sex Virus May Surpass Smoking as Cause of Throat Cancer"
http://www.businessweek.com/news/2011-10-04/oral-sex-virus-may-surpass-smoking-as-cause-of-throat-cancer.html


「有意にHPV detection assayに関わらず、暦時間とともに増加する」というのは、HPV原因による症例が、なんとなく増えている、ということではなく、統計学的にちゃんと増えているということ(こういう言い方は変だけど)。



歴史的に、いままで縛られていたSEXを、女性の自由に!
というのはウーマンリブのお題目で、女性人権なんていうと、なぜかそういう流れになる。

今まで男性が上に立っていたのだから、これからは女性が上に立つべき!
とか、そういう話ではなくて、
権利とか義務とかの話じゃなくて、
生きている人間なんだから、
人と人が付き合うっていう風に考えられないのかなぁ~と。


1人の人が1人の人と向き合うというのは、とても大事なこと。
だから、
つきあう = セックス
という考えを改めてほしいなあ、と思っています。


半田の中学校の騒ぎがあったときの、小生のブログ

ようするに、
このこどもたちの論点は
セックス →いやらしいもの → 行為の結果妊娠
ということしか頭に無かったのではないのでしょうか?

それ以前から、クラス運営や部活動でいろいろ有ったようですが
そういった、「文句を言ってくるうるさいやつ」が
「自分だっていやらしい事をしているくせに、文句を言ってくるだなんて!」
という短絡思考から
「成敗してやる!」なんて、
馬鹿げた発想に至ったのでしょう。



これには、大人の猛省も必要になるのは
このブログで何回か説明したとおりです。
大人がこどもたちに、
ちゃんと説明責任を果たしていないのが問題なのではないでしょうか。

このブログでは

  • 「性教育とは、セックスを教えることではない」
  • 「セックス云々よりも、お付き合いの仕方を学ぶことが真の性教育だ!」
  • 「付き合うことというのは、人間と人間が真剣に向き合うこと」
  • 「結婚というのは、人間のもっとも祝福された、あるべき最終形態である。そのために尊ばれるべきなのが、性交体験(キスを含む)なのだ」
  • 「あたらしくこどを産み育てるということは、社会との係わり合いの中で考えていくべきことだから、最大に尊ばれるべき」

と言ってきたつもりです。


それを大人たちが
興味本位で盛り上げるもんだから
こどもたちは細部なんて見ることなく、
盛り上がっている部分だけ見る事となる。
だから
「性的な興味」の部分しか見ず、
お付き合いすることという、
人と人とが相対するに当たりもっとも大事なことをおろそかにする結果になったのだと思います。





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追記
「ヒトパピローマウィルスを子宮頚癌と呼び、ヒトパリローマウィルスワクチンを子宮頚癌ワクチンと呼ぶ ・・・ そのうち、口腔咽頭がんワクチンと呼ばざる得なくなる?」について、今日(11/10/27)の記事。

男子も子宮頸がん予防ワクチンを 米で勧告 - asahi.com(朝日新聞社)

 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて、米疾病対策センター(CDC)の予防接種に関する諮問委員会は25日、11~12歳の男子に対して定期接種を求める勧告を承認した。HPVは性交渉を通じて感染し、子宮頸(けい)がんを引き起こすことで知られるが、ほかにものどや肛門(こうもん)、性器などのがんの原因になるため、男子への定期接種が有効だと判断した。

 CDCは11~12歳の女子に対してHPVワクチンの定期接種を勧めている。米メディアによれば、今回の決定の背景には、男性が女性への感染源となっていることから、全体で感染率を下げる狙いもある。HPVワクチンが高価なこともあり、女子での初回接種率は半分程度にとどまっているという。(ワシントン=行方史郎)


「のどや肛門、性器などのがんの原因」って書いてあるので、どうみても同性愛者の口や肛門での性行為が原因なはずなのに、
「男性が女性への感染源となっていることから、全体で感染率を下げる狙いもある」ってどういうこと?
記事の纏め方は、異性間での性交渉での男性側の予防ワクチンだという書き方をしている。(そんなことは無いのに)

つまり、この行方史郎っていう記者は、分かっていないのに憶測で記事を書いていると思われます。

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