最新の調査結果(英文記事)によると、イギリス国民は一生のうち、3年半もの間怒っているそうです。

お客様窓口に電話したり、靴についた犬の糞をとったり...。怒って過ごす時間は大きな無駄になります。心理学者のガイ・ウィンチ氏によると、ちょっとしたイライラの種に怒ってしまうのは、ある程度は避けられないかもしれませんが、怒る以外にもっと良い対処法があるそうです。

 ウィンチ氏は、気にしないことにするのは良い考えだが、イライラを軽減させることはできないとも言っています。そして、イライラを爆発させることはもっと怒りを強めるだけです。ウィンチ氏は、怒りのもとを明らかにして行動を起こすのがベストだと提案しています。

私たちが直面する小さなイライラのもとは、行動して物事を変えるよい機会になります。文句を言って、人生の大事な時間を怒って過ごす代わりに、イライラのもとを解決することもできます。みんながそうすれば、世の中の小さなイライラの種が大幅に減ることでしょう。

つまり、私たちは相手がちゃんと言い分を聞いてくれるように怒りを抑え、話を聞いてくれる相手を見つけ、クレームなどは簡潔に明確に伝えるように心がけ、行動を起こせばよいのです。過去記事に、効果的なクレームの入れ方書き方があるので、そちらも参考にどうぞ。またウィンチ氏の著書にも詳しく書いてあるので、興味のある方は参照してみてください。

よく考えてみると、怒りを正しい方向に向けて冷静になり、建設的な行動を起こすのは常識的な考え方です。しかし、怒っているときはそれを忘れがち。怒りを爆発させて状況を悪化させるのはもうやめて、怒りは物事を良い方向にする絶好の機会だととらえ、行動を起こしましょう!

How Much Of Your Life Do You Spend Angry? | Psychology Today

Adam Dachis(原文/訳:曽我美穂)