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知られざる日本の恐竜文化 (祥伝社新書 80) 新書 – 2007/7/1

4.5 5つ星のうち4.5 5個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 祥伝社 (2007/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 273ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4396110804
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4396110802
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 5個の評価

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金子 隆一
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「本書は恐竜をテーマとした本である。しかし、恐竜そのものは本書のなかにはあまり出てこない。
恐竜についての知識が欲しい、とおっしゃる皆さんは、書店にたくさん出回っているそちら方面の
本をご参照いただきたい。本書がおもにとりあげるのは、日本および海外の(オタク的)恐竜文化と、
そこに携わる人々の行動や心情にかかわる話題である。」 (「はじめに」より)

・・・本書は、このレビューを書いている時点で8年前に出た本というちょっぴり古い本ですが、今に
至るも他に似たような本がない、恐竜をメシのタネにしている業界の内幕をあけすけに暴露する
世にも珍しい本です。本書の中身をざっと説明すると、以下のようになります。

「恐竜をよく理解せずに恐竜展を主催する大手マスコミ、コスト偏重による粗製濫造本、模倣とパクリが
横行する商業イラストレーション、瀕死の恐竜ジャーナリズム・・・。著者が自らの体験と取材を通して
明らかにする恐竜業界は、一般のイメージと乖離した世界だった。」 (本書より)

10年近く前の業界事情が、現在にどこまで通用するのか?また、著者の金子隆一氏が体験した
エピソードの数々(これ、本当に凄いです)の最後に、恨みつらみ的な感想を縷々と述べる部分があるなど、
差し引かなければいけない部分がある本ですが、それらを考慮しても大変面白い本でした。

因みに、著者の金子氏は昔からちょっと毛色の違う恐竜本を出していて、自分もかつて「『恐竜』大ロマン
99の謎 二見WAi WAi文庫・1993」という本を読んで、驚愕した憶えがあります。この本、20年以上前の
本のくせに、ポケットサイズの文庫本のくせに、恐竜の解説よりも、恐竜の姿の変遷の論争や、ガン細胞に
冒されて不気味に歪んだ化石の写真など、忘れられない内容になっていて、金子隆一という名を覚えてしまった
ほどです。そんな金子氏が、マンガやアニメの話題まで詳しかったことは本書最大の驚きの一つでしたが、
もっと驚いたのが、ご本人がそういったものをあまり好んでいない(認めていない)ということでした。

以下に目次を列記しつつ、各章の感想を少し。購入の参考になれば。

   第1章  経済的側面から見た恐竜文化

はじめに  恐竜マーケットという幻想  資本主義と相容れない恐竜オタク  恐竜展の仕込み方  展示骨格をいかにして作るか
恐竜展は本当にビジネスになるか  恐竜展は文化事業  科学的恐竜展を成立させる難しさ  恐竜を理解しない恐竜展主催者
恐竜展の展示を信用していいか

本書出版当時の恐竜展というものが、金だけはかかるくせに、マトモにやると旨味が少ない商売という事実を
解説しながら、肝心の展示内容が信用できないことを、一つ一つの事例を挙げて検証・・・ぶった斬っていきます。

   第2章  恐竜ブームの虚像と実像

恐竜情報大国・日本  日本人は本当に恐竜を認知しているか?  恐竜の学術的定義  恐竜人気の源は怪獣映画か
70年代まで博物館になかった恐竜骨格  怪獣に魅了された古生物学者たち  恐竜学界最強のゴジラ・マニア
ゴジラと恐竜の微妙な関係  混迷するゴジラの正体  怪獣だけが恐竜ファンを生み出したのか  恐竜に関する意識調査
テレビ番組の影響で恐竜の道へ進んだ人々

日本の恐竜ブームの原点には、「怪獣」、とくにゴジラの影響がいかに大きかったかを解説。
世界中の恐竜学者がゴジラのファンであることにも驚かされましたが、本章最大の見所は、
金子氏と恐竜学者のケネス・カーペンター博士による、激論「ゴジラの正体」が不毛すぎて面白かったです。

   第3章  恐竜学はオタクの科学

恐竜ファンのヒエラルキー  そもそもオタクとは?  一次資料を集める恐竜オタク  恐竜に「萌え」ないのが恐竜オタク
知的パイオニアとしてのオタク  オタクの最終進化形としての恐竜学者  一流恐竜学者は一流オタク
恐竜オタクの祭典「SVP年次総会」  恐竜学とはどういう学問か?  総合科学となった恐竜学
恐竜研究者の直面する厳しい現実

「恐竜ファン」「恐竜オタク」「恐竜学者」の違い、また彼らの進化の過程を、金子氏が分析する章。というか
本章はほとんどがマンガ・アニメの話題が中心で、世界中の恐竜学者がいわゆるジャパニメーションの
マニアである事実を山ほど紹介していきます。本章の見所は、なんといっても若き日の金子氏と、ガンダムの
安彦良和御大(これも若い)との邂逅のエピソード。本書は本当に「恐竜をテーマとした本」なのかと疑って
しまうほどに面白いです。必見。

   第4章  日本の恐竜文化は、今

突出する日本の恐竜アート「恐竜フィギュア」  恐竜フィギュアの夜明け  恐竜造形家・松村しのぶ  職業としての恐竜造形家
恐竜アートが直面する問題とは  プロ意識を持たない恐竜画家たち  最大の病弊はオリジナリティの欠如
腐れ果てた商業イラストレーションの世界  恐竜イラストレーター・山本聖士  独学で身につけた点描画
恐竜出版に「志」はあるか  歴史に残るトンデモ恐竜翻訳本事件  恐竜雑誌編集者・井上正昭
「恐竜学最前線」から「ディノプレス」へ  恐竜ジャーナリズムの終焉と井上氏の「戦死」

本書出版当時の、「フィギュア」と「アート」と「出版界」のお話です。他の章が40ページ前後の構成であるのに
対して、本章だけは66ページもあり、金子氏の怒りが爆発したような章になっています。とくに「出版界」については
容赦がなく、おっしゃっていることが理解できるだけに、もうちょっとだけ冷静に書いてほしかったです。

   第5章  恐竜学はどこへいく

恐竜学はなんの役に立つか  恐竜学と環境論の接点としての「大絶滅」  科学的議論を拒絶する人々
「流行り病」としての分岐分類学  なぜ分岐分類学は古生物に向かないか  分岐分類で得た答えだけが正しいのか?
データ・マトリックスに客観性はあるか  日本の恐竜学はいまだ「個」の学問の段階にあり  目指せ!「恐竜プロデューサー」
オタクはオタクの道を歩むべし

本書出版当時の、日本国内の恐竜学界の問題に関するお話。本章は、本書唯一のマジメな章と
いってもいい内容ですが、個人的には最も興味深い章でした。「科学的議論を~」は必見。
「歴史」というものを扱う「研究者・学者先生」のいかがわしさ、胡散臭さが、恐竜学にも存在していたことに驚き。

   あとがき

   日本恐竜年表

・・・以上です。先述したように、ちょっぴり古い作品で、たまに金子氏の筆が荒れるときもありますが、
一つ一つの事例が面白すぎて爆笑必至です。とくに第5章は、一番マジメな章なのに、一番怪しい連中が
登場している章です。過去の状況を知るためと思えば、対費用効果は抜群。絶対にオススメ!

このレビューが参考になれば幸いです。 (*^ω^*)
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題は「日本の恐竜文化」ですが、かなりの部分「日本のオタク文化」に割かれています。
金子さんはオタク=求道者と位置付けていて「カウボーイ・ビバップ」「庵野秀明」「押井守」「宮崎駿」と言った名が出てくるし、間接的言い回しだが「ガンダム」や「安彦良和」も登場する。
オタクと恐竜の関係って?と思う方は、まずは御一読ください。
しかし肝心の恐竜に関しては、日本の寒い現状に寂しくなってくる。
古生物好きとしては、TVで生物学者が「大隕石による氷河時代〜」「我々の先祖ネアンデルタール人」なんて事を平然と言ってる現状に怒る気力も失せる状態なので「激しく同意!」と思わざるを得ない。
しかし一筋の光明もありましたし、難解気味な話を分かり易く説明してくれる金子さんの技は健在でアッと言う間に読めます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年3月16日に日本でレビュー済み
 恐竜についての本ではない。日本における「恐竜文化」を扱った本であり、恐竜オタクとはどういった人々であるかを示し、各種の恐竜博の内実を暴露し、マスコミの知識不足を批判した内容となっている。
 日本やアメリカの恐竜研究者たちのオタクっぷりを示した章が特に面白かった。どういう種類の人たちが恐竜にはまってくいかがよく分かる。また同時に、「このくらいじゃなきゃ恐竜オタクとは言えないんだ!」という著者の主張がビシビシと伝わってきて
矜持を感じさせた。
 また、巨大隕石の衝突が絶滅を引き起こしたというような「過去の憶説」がいまでもまかりとおっているような現状を嘆いたりも。
 恐竜フィギュアやイラスト業界の実状を取り上げた章もすごい。二流の人たちへの批判、コネや情実優先の業界に激烈な非難が寄せられている。
 細かな点にこだわったり、「本物」しか認めなかったりときわめてオタク的な内容ではあるが、それはそれで非常に良心的な本だと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月4日に日本でレビュー済み
 恐竜展の類の開催を知るとつい見に行ったり、dinosaur等などというタイトルの本が眼に入ると入手してしまう時期がレビュー者にも一時期ありました。(最近は以前ほどの熱はありませんが・・)
 本書のあとがきの最初に、本書の仮のタイトルが「恐竜ビジネス」であったことが紹介されていますが、本書の内容は日本の恐竜ビジネスの実態を紹介するとともに、日本の恐竜の研究の歴史や今日の恐竜の研究の現状を解説するものとなっています。そして何となく感じていたことですが、(全てとはいえないまでも)恐竜ビジネスのお寒い実態に「やはり・・」という気持ちにさせられました。
 だからといって恐竜が嫌いになった訳でなく、恐竜の展示などは今後も見に行くと思います。その時、本書の内容がより深い見方を与えてくれていると思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月15日に日本でレビュー済み
 なぜ日本人は恐竜好きか?この本を読んで、その答えのひとつにゴジラがあると納得した。私も、子どもの頃見た、ゴジラから、ウルトラマンへ、そして、小学校の頃の怪獣博士へと、さらに、大人になってから、子どもの影響で、恐竜への回帰と、まさに自分のたどってきた道を自覚させられた。
 また、著者は、恐竜展にリピーターが少ないこと、恐竜ブームが常に一過性のものであることを指摘している。やはり、まだまだ、恐竜の表面だけ、我々は、なぞっているにすぎないのか!なかなか手厳しい。さらには、恐竜についての原典の論文に当たってこそ、そこに、恐竜オタクの王道があると主張する。なかなか厳しい道であるが、さらなる恐竜の世界の深みへと思いを、かきたててくれるずばらしい一冊であると思う。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート