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No.047 冬のボーナス2010 -去年と比べて期待できる?-

今年も残すところあと2ヶ月!冬のボーナスの時期が近づいてきました。去冬の調査では前年度より5.8万円ダウンと、過去3年間の調査のうち最高の下げ幅をみせましたが、今年のボーナスは期待できますか?ボーナス支給額などをお伺いしました。
(回答者:価格.comID登録ユーザー 8,212人)

冬のボーナス推定支給額:54.3万円。前年度より2.1万円アップするも、40代・50代の支給額は減少傾向に。

今年の冬のボーナス推定支給額は、全体平均では「54.3万円」となり、昨年の同調査に比べると、2.1万円(3.9%増)ほど上回った形となった。過去3年間の調査において下がり続けていたボーナス支給額であるが、全体として見た場合にはやや回復傾向にあることがわかる。

金額別にその内訳を見ると、昨年と比べ、それほど大きな差はないが、「70〜90万円未満」「90〜120万円未満」のゾーンが増加傾向にあり、逆に「70万円未満」というゾーンが減少傾向にある。これを見ても、全体的に底上げ基調にあることがわかる。「ボーナス支給なし(全面カット)」という割合もわずかに減少している。

年齢別に見ても、ほとんどの世代で増加傾向にあるが、40代、50代では、昨年よりもやや減少というような結果が出ている。特に、もっとも支給額の多い50代では、減少率が前年に比べて2.8%と大きく、1.9万円減の64.9万円となった。

これらを総合して考えると、比較的若年層の20代、30代へのボーナス支給額が増加した結果、全体の平均は底上げされたが、管理職層が多い40代、50代については、必ずしもボーナス支給額が増加したとは言えないという結果になった。

【図1-1-1 2010年冬のボーナス推定支給額(全体)】

図1-1-1:2010年冬のボーナス推定支給額(全体)

【図1-1-2 2009年冬のボーナス推定支給額(全体)】

図1-1-2:2009年冬のボーナス推定支給額(全体)

【図1-2-1 冬のボーナス推定平均支給額 性別・年代・家族構成別(税込金額)】

2010冬(万円) 2009冬(万円) 増減(万円) 前年比
全体平均 54.3 52.2 2.1 3.9%
性別 男性 55.8 53.9 1.9 3.5%
女性 42.1 40.0 2.1 5.1%
年代別 20代 34.1 33.4 0.6 1.9%
30代 45.4 43.2 2.3 5.2%
40代 58.2 59.3 -1.1 -1.8%
50代 64.9 66.8 -1.9 -2.8%
60歳以上 47.5 42.9 4.6 10.7%
家族構成別 単身 42.6 40.7 1.9 4.7%
夫婦のみ 57.0 50.9 6.1 11.9%
夫婦(または
どちらか)と子供
59.1 58.8 0.3 0.6%
三世代 53.9 51.6 2.2 4.4%

業種別の推定支給額:一部の業種を除いては依然として厳しい状況だが、昨年調査に比べ減少率は軽減。

この冬のボーナス推定支給額を業種別で見ると、昨年と比べて大幅に増加したのは「公益法人・財団法人」で10.6%、「医療業」で8.2%、「サービス業」で6.9%となっており、逆に減少したのは「ソフトウェア・情報サービス業」で-2.5%となっている。「金融業」や「製造業」もわずかではあるが減少で、一部の業種を除いては、依然として厳しい状況が続いていると言っていい。しかし、昨年の調査においてもっとも減少率が大きかった「ソフトウェア・情報サービス業」が-12.0%だったことを考えると、状況は好転していると言えるだろう。

【図1-2-2 冬のボーナス推定平均支給額 業種別(税込金額)】

2010冬(万円) 2009冬(万円) 増減(万円) 前年比
全体平均 54.3 52.2 2.1 3.9%
業種別 金融業 79.2 79.5 -0.2 -0.3%
国家・地方公務員 67.3 65.3 2.0 3.0%
製造業 58.0 54.5 3.6 6.6%
公益法人・財団法人 64.4 58.2 6.2 10.6%
ソフトウェア・情報サービス業 48.1 49.3 -1.3 -2.5%
医療業 52.9 48.9 4.0 8.2%
卸売・小売業 44.8 42.9 1.9 4.4%
サービス業 42.9 40.2 2.8 6.9%

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