プッチンプリン出荷再開を延期グリコのシステム障害
江崎グリコは1日、システム障害による冷蔵品の出荷停止を巡り、出荷再開を当初想定していた5月中旬から延期すると発表した。延期後の再開時期について、グリコは「6月中の再開を目指す」としている。調達や出荷、会計を一元的に管理する基幹システムの正常化が想定よりも遅れている。 洋生菓子「プッチンプリン」や乳飲料「カフェオーレ」など17ブランドの出荷が止まっている。グリコに販売を委託していたキリンビバレッジ…
アサヒグループホールディングス（GHD）傘下でオセアニア地域を統括するアサヒビバレッジズがオーストラリアで高級ジンを製造する新興メーカーを買収したことがわかった。買収額は明らかにしていない。主力のビール以外でも高価格商品のラインアップを拡充し、収益拡大につなげたい考えだ。 Never Never（ネバーネバー）の全株式を取得した。同社は2016年創業で、従業員15人。500ミリリットル入り1本6…
セブン―イレブン・ジャパンは8日から一部商品を増量するキャンペーンを始める。価格は変えずに麺類などの量を増やすほか、おにぎりやサンドイッチの数を一つ多くする。5月に国内1号店の開業から50年を迎えることを記念した。実質値下げの取り組みを通じ、物価高で節約志向が見られる顧客の来店動機を高める。 今回のキャンペーンは「感謝祭」と題し、基本的に全国の店舗で15日まで実施する。対象商品はおにぎりやサンド…
日本郵船が国内造船会社の次世代エコシップ開発をけん引している。中国勢など海外勢に頼る液化天然ガス（LNG）船などの発注先や開発パートナーを日本の造船会社に切り替え始めた。有事に備え国内の建造力を底上げし、アンモニアや電気運搬船の開発や運航などで先行し世界標準（デファクト）を目指す。 4月24日。スタートアップのパワーエックス（東京・港）が蓄電池を積んだ船から電気を系統電源につなぐ取り組みに関する…
【シリコンバレー=山田遼太郎】米アマゾン・ドット・コムが30日発表した2024年1〜3月期の連結決算で売上高営業利益率が11%と初めて2桁となった。人工知能（AI）需要でクラウドサービスが拡大するだけでなく、投資が先行してきたインターネット通販でも稼げるようになっている。 1〜3月期の純利益は前年同期比3.3倍の104億3100万ドル（約1.6兆円）だった。営業利益率は11%と前年同期の4%から…
衣料品通販のZOZOは1〜8日まで、歌手の中森明菜さんとコラボした期間限定店を東京都目黒区のギャラリーで開く。中森さん監修のもと作ったTシャツのほか、過去のライブ映像やレコードジャケットを展示する。ZOZOによると、中森さんとアパレルブランドのコラボは初めて。 1日に中森さんがデビュー42周年を迎えたことに併せて開く。展示するTシャツは高級ブランドやデザイナーズブランドを扱う専門のオンラインモー…
最高裁判所は4月末、職種限定で働いていたジョブ型雇用の従業員に対し、使用者は本人合意のない配置転換を命じる権利を持たないとする判決を出した。職種限定の合意の重みを厳格にとらえた形だ。日本ではジョブ型とメンバーシップ型の仕組みの差が曖昧な企業も目立つ。最高裁判決により、ジョブ型導入企業は適切な雇用管理という「宿題」を迫られることになる。 「長い戦いの中でようやく一筋の光が見えた」。提訴から4年半。…
大手外食各社などが食品ロスの削減に動いている。国内全体のロス量は事業系の廃棄増が影響し、6年ぶりに増えた。削減のカギはこれまで使わずに捨てていた「未利用食材」の活用だ。吉野家はスタートアップと連携してタマネギの廃棄を年間250トン削減する。キリンビールやミツカンホールディングス（HD）も取り組みを進める。 「まず素材を脱水機にかけることで乾燥させます」。作業員が食材の端材を銀色の機械の上部から投…
伊藤忠商事は1日、中古車販売大手ビッグモーター（東京都多摩市）から事業を継承した新会社、WECARS(ウィーカーズ）を同日設立したと発表した。運営する中古車販売店の名前も新社名と同じにする予定だ。企業再生ファンドなどとの共同出資で運営し、自動車保険金の水増し請求などの不祥事で傷ついたブランドの再建が課題となる。 新会社の社長には元伊藤忠執行役員の田中慎二郎氏が就いた。新会社には企業再生ファンドの…
高島屋前会長の鈴木弘治氏の突然の訃報に誰もが驚いた。ほんの2カ月前に鈴木氏と話した人も「少しお疲れの様子だったが、まさかこんなに早く亡くなるとは」と肩を落とす。20年以上も陣頭指揮を執った鈴木氏。新店より閉店が目立ち、業界再編も相次いだ不況期の百貨店という舞台で主役を務め上げた1人だったのは間違いない。 終戦直前に生まれた世代としては大柄で、ずけずけものを言う。百貨店業界のみならず、経済界では「…
新年度の始まりから約1カ月がたち、顔ぶれが変わった職場も徐々に雰囲気が落ち着いてきます。ところが「当たり前」と思いがちな職場の慣習や同僚の振る舞いの中に、実は法令に抵触する問題が潜んでいることがあります。法改正や社会常識の変化に敏感になり、思わぬトラブルを引き起こさない心がけが大切です。 本日から6回シリーズで、職場で見落とされがちな法令違反やトラブルのリスクに注目する「先輩、それ違法です！」を…
