韓国ドラマから美しい言葉を学ぼう

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メリーは外泊中5話あらすじvol.1

   

ムギョルは頼み込まれて渋々ダーリンのフリ。
チョンインは事業のためにメリーを堕とそうとし、
メリーは父の借金のためになぜか二人の男の間を渡り歩くことに…。

皆が仕方なくその状況にあり、
事態も心もあまり動かないまま、たいしてトキメキもないまま、
いや、ちょこちょこと小さなドキドキはあるけども… とか言い聞かせながら(笑)、
もう「メリーは外泊中」5話です^^;

では、どうぞ

+-+-+-+

翌朝。
昨夜のこと、そして自分を取り巻いている状況を思い、メリーはベッドからなかなか出られずにいました。

すっかりONモードに着替え、メリーの部屋の前まで来て時間を確認したチョンインは、
彼女の眠りを妨げることなく、跪いてドアの下にメモを忍ばせます。

そのまま出かけようとしてふと何かに気づき、しばらく考えた彼は、ふたたびひっそり静まり返ったドアの前へ。

ドアの下のメモを拾い、彼女が気づきやすいように今度はドアノブの上あたりの隙間に挟みます。
ところが、うまく挟まらず、はらりと落ちてしまうメモ。
それを拾い、今度は上の隙間へと手を伸ばしてまた落とし…。

なかなか挟まってくれないメモを手に、「さてどうしたものか」と真剣に思案するチョンインw


彼女がドアを開ける動作や目線をシミュレーションし、ドアを開けたときに確実に眼に入る床の一地点を選んでメモを置きます。
一度置いてみたものの、視線が描く放物線をもう一度計算し直し、ふたたび数センチ前へツツーっと微調整します。

#ははは♪ ジェウクくんもこのキャラ演じるの、かなり楽しんでますよね^^

そんなとき、彼の背後でドアが開きます。
出てきた彼女が目にしたものは…

#爆笑

メリ:「何なさってるんです?代表」
チョンイン:「!」

そっとメモを拾って優雅に立ち上がったチョンインは、メリーの方をニッコリと振り返り…

チョンイン:「会議のために早く戻らなければならなくて…。メモを残していこうと思ったんですが」

そう言って、後ろ手に持っていたメモを出すチョンイン。

#おっと、素直に言っちゃう意外な言動にドキッと♪
いきなり差し出すんじゃなくて、いったん自分の手前に溜めておいてから渡すのがポイントですよw

受け取ったメリーは気まずくてメモを見ることが出来ず…

メリ:「どんな… 内容なんですか?」
チョンイン:「僕が行ったら見てください」
メリ:「・・・」
チョンイン:「ウィ・メリさんはお父様とゆっくりお戻りください」
メリ:「一緒に行きます、代表!」
チョンイン:「?」
メリ:「私も出勤しなきゃ。荷物の用意してきます」

出てきた扉の中にまた戻るメリー。
チョンインは頑張ってる自分に?思わず苦笑し、その場を後にします。

+-+-+-+

チョンインとメリーは会社へ戻る車の中。
会話がなく、気まずい沈黙が流れます。
何とかしようと考えたチョンインは…

チョンイン:「どんな音楽が好きなんです?」
メリ:「え?あ… ロックみたいにウルサいの以外は何でも」
チョンイン:「そうですか。意外ですね」

チョンインはカーステレオのスイッチを入れ、クラシック音楽を流します。
ハッと気づいたメリーは…

メリ:「ムギョルの曲!ムギョルの曲はいいんです!」

そう言ってステレオのスイッチをOFFに。

チョンイン:「そうですか」
メリ:「Go go おねがい my bus ~♪(咳払い)私、音痴なんです」
チョンイン:「・・・」(←何か言ってやってくれ!
メリ:「はぁ~。ムギョルの歌を歌ったら会いたくなっちゃったな。ダーリン、徹夜で作業して今頃寝てるだろうけど。モーニングコールでもしてみよっかな」
チョンイン:「電話するまでもないですよ。送っていきますから、顔を見てから出勤すればいい」
メリ:「え?今ですか?」
チョンイン:「昨日、時間の約束を変更させてしまったでしょう」
メリ:「・・・」
チョンイン:「それから、約束の3泊4日は必要なときにいつでもどうぞ」
メリ:「・・・」

+-+-+-+

ムギョルは紙くずが散らかっている部屋の中、一人ノートに鉛筆を走らせ続けていました。
書いてはくしゃくしゃに丸め、また書いては…。
左手に編みかけのブルーの手袋がはめてあります。

そして、彼の頭に蘇るのはメリーの声。

>>

メリー(声):「ダーリン、愛してるよ ♪」

>>

表情が穏やかに変わった彼は、ノートに線を描き始めます。

それは… 子猫。
「Ma…」と書きかけてaを×で消し、「Merry christmas」と書く彼。

※訳では「メリー」と書いていますが、英語での表記は「Mary」となっているようですね。

ふっと笑った彼は、編みかけ手袋をはめた手を口に当て、一息。

そのとき、彼の背後から咳込む音が聞こえます。
立ち上がるムギョル。

ソファーで眠っていたのは、昨夜の服装のままのソジュンでした。
落ちてしまった毛布を拾い、彼女に掛けてやるムギョル。
気配に気づき、目を開けた彼女は、彼を見つめます。

ムギョル:「… ここ、俺ん家だ。お前の引越し先が分からなかったから連れてきた」
ソジュン:「あ…。そうだったんだ」
ムギョル:「二日酔いしてないか?」
ソジュン:「もちろんしてるわ。水を…」

ムギョルは水の入ったペットボトルを彼女に手渡します。

ムギョル:「ただの水だけど」
ソジュン:「いいの」

水を飲み、スッキリしたソジュンは立ち上がり、家を見渡します。

ソジュン:「家は相変わらずね」

そして、目に止まったのは椅子の上に置いてある3色の毛糸玉。

ソジュン:「何これ」
ムギョル:「(ドキッ)あっ、何でもないって」(←説明に困るよね。ホントめんどくさい^^;
ソジュン:「編み物でも習ってるの?」
ムギョル:「・・・」

彼女はムギョルの左手の編みかけ手袋に気づき、思わず微笑みます。

ソジュン:「それもあんたが編んだの?」
ムギョル:「!… 違うって。それは…」

乱暴に手袋を外すムギョル。
彼女の顔から消える笑み。

ソジュン:「彼女がいるの?」
ムギョル:「彼女?(苦笑)そんなんじゃない」
ソジュン:「・・・」

+-+-+-+

ふたたびチョンインの車の中。

メリ:「それじゃ、ドラマが編成から漏れたんですか?」
チョンイン:「ウィ・メリさんの言ったとおり、マニアにしか受けないと評価されたんです」
メリ:「あ…。私はただ、新しいしドロドロしてなくていいってつもりで言ったんですけど…」
チョンイン:「分かってますよ」
メリ:「それなら家族の話なんかを入れるべきでしょうか。たとえば、お父さんと一緒に見られるように。

黙って考えを巡らせるチョンイン。
なんとなく外を見たメリーは何かに気づき、車を停めさせます。

+-+-+-+

メリーは後部座席に乗せてあった古いテレビを抱え、下ろそうとしている様子。

チョンイン:「そのゴミ、どうするんです?」
メリー:「ゴミじゃないんですけど」

テレビは小さなメリーが運び出すには大きすぎて…

チョンイン:「離してごらんなさい。僕がやりましょう」
メリー:「いいのに…。一人でできますから」

振り返った彼女。
ちょうどガレージを開けて出てくるムギョルの姿が目に入ります。
その後ろからは… 眠そうにあくびをしながら一緒に出てくるソジュンの姿!

ムギョルがタクシーのドアを開け、ソジュンが中へ乗り込むのと同時に、
「ウィ・メリさん、ちょっと」と声をかけるチョンイン。

こちらを振り返ろうとしたチョンインの前に慌てて回りこんだメリーは、
彼がムギョルたちの姿をみないように引き止めます。

チョンイン:「どうしたんです?」
メリ:「あ、その…。ネクタイが歪んでる!」
チョンイン:「?」

そう言ってチョンインのネクタイを直し始めるメリー。
チョンインはワケがわからず、キョトンとして彼女を見つめます。

一方のムギョルたちは…。

ソジュン:「いい友だちでいるつもりだから、これからは気楽に連絡してもいいよね?」
ムギョル:「(静かにうなずき)気をつけて帰りな」
ソジュン:「連絡するね」
ムギョル:「… じゃあな」

そんな二人を見ながら、ネクタイをイジイジして時間を稼ぐメリー。
不審に思い、振り返ろうとするチョンインを押さえ、「ここにも埃が!」と彼の肩をバンバンはたきます。
されるまがまま、じっとしているチョンイン^^

+-+-+-+

タクシーが走り出し、ふっとため息をつくムギョル。
それも束の間、「ダーリ~~~ン!」と突進してくるお次の厄介ごと^^;

ムギョル:「お、ビックリした。(メリーを見て)メリ~~!」
メリ:「どしたの?いっつも ”おい” とか ”メリークリスマス!” とか言ってたのに」
ムギョル:「… 名前呼んだだけだろ」
メリ:「でさ、さっきの女の人、ソジュンじゃないの?」
ムギョル:「・・・」
メリ:「どーなってんの?」
ムギョル:「・・・。知らねーって。寒い!入って話そうぜ」

腕にメリーをしがみつかせたまま家の中へ入ろうとしたムギョルを、チョンインが呼び止めます。
二人はテレビを持って(←ここ笑うとこ)近づいてくるチョンインを前に、緊張を走らせます。
チョンインはムギョルを見つめ、見つめられたムギョルの視線は隣にいるメリーへ。

+-+-+-+

さて、ムギョルは家の中をウロウロするメリーとチョンインにイライラ。
どーしてこうなっちゃうんだか^^;

ムギョル:「いつまでそうしてるつもりです?」
チョンイン:「あぁ、失礼しました。思ったよりちゃんとしたスタジオなので驚いたんですよ」
ムギョル:(イラッ)思ったより…?」
チョンイン:「僕が考えている男性主人公の家はまさにこんな感じなんです」
メリ:「あ、ホント… 言われてみればそうですね」
チョンイン:「(ムギョルに)あ、お話した音楽プロジェクトの件、考えてもらえましたか?」
ムギョル:「言いませんでしたっけ?もう会うことはないって」
メリ:「(すっとムギョルにしがみつく)」
チョンイン:「… そうですか。それならもう少し考えていただいて、いつでも連絡を」
ムギョル:「・・・。(メリーに)お前、仕事行かねーのか!」
メリ:「え?… 代表がゆっくり出勤すればいいって」
ムギョル:「(呆)ままごとかよ。(チョンインに)いくら代表でもルールがあるべきじゃないんすか?ある日は早く退勤させ、ある日は出勤と同時に1泊2日!」
チョンイン:「(微笑)」
ムギョル:「仕事したいのか恋愛したいのか、どっちなんです?」
メリ:「ダーリン、… どーしたのよぉ」

ポケットに入れていた手を出し、後ろに組み直したチョンインは…

チョンイン:「時間の約束を狂わせてしまったことは丁重にお詫びします」
ムギョル:「・・・」
チョンイン:「僕は今後ウィ・メリさんに対し、最善を尽くすつもりです」
メリ:「代表!」
ムギョル:「最善って?この結婚には関心ないって言ってたんじゃ?」
チョンイン:「関心をもたねばならない事情ができまして」
ムギョル:「やれやれ。全く型破りな人だな」
チョンイン:「二人が愛しあって結婚したのは承知していますが、急に決めたことであり、正式な結婚でもないと聞いています」
ムギョル:「だから?」
チョンイン:「今後は気を引き締めていただかなければ、カン・ムギョルさん」
ムギョル:「!」

目で軽く会釈し、出て行くチョンイン。

ムギョル:「何だよ、あいつどーなってんだ?(メリーに)お前ら何かあったのか?!」
メリ:「何かだなんて…。あんたこそ何かあったの?何で怒るのよ」
ムギョル:「いつ俺が怒ったよ?!」
メリ:「今だってば!」

イライラしたムギョルは、「何でこんなもん拾っていたんだよ」と、床に置かれた古いテレビをコツンと突っつきます。クスっと笑うメリー。

メリ:「ところで、ソジュンとどんな関係なの?」
ムギョル:「お前の知ったことじゃないだろ」
メリ:「ソジュンはうちのドラマと契約してるの」
ムギョル:「あいつが作ってるドラマだったのか…?」
メリ:「うん。偽装結婚が会社にバレちゃ困るから気をつけてよ」
ムギョル:「・・・」
メリ:「 ゆうべ二人で一緒にいたの?」
ムギョル:「… こっちの話だろ。嫁さん気取りかよ?」
メリ:「嫁… じゃん」

メリーの視線はふと編みかけの手袋へ。
糸が切られ、ほどけているのを見て「気をつけろって言ったでしょ!ほどいたらタダじゃおかないって!!!」と大声を上げます。

+-+-+-+

会社へ到着したメリー。
デスクにカバンを置いた彼女は、そこに何冊もの本が積み上げられているのに気づきます。
それは今度のドラマの台本のようで…。

そこへ入ってきたチョンイン。

チョンイン:「早かったんですね」
メリ:「あ… はい、代表」

#さっきまで一緒にいたのに、改めて会社で会うと照れくさいっす、代表^^;

メリ:「ところでこれは…?」
チョンイン:「台本を読んで、全体的なモニターをお願いしたいんです」
メリ:「え?!」
チョンイン:「朝食も摂れずお腹が空いているでしょうに…。食事に行きましょうか?」
メリ:「今ですか?」

#チョンインが何かを思いついたときに「あっ」口を開くのが好きでたまらない♪
あ、前にも言ったっけ~?

+-+-+-+

お洒落なレストランに連れてこられ「わぁ~」と物珍しそうに店内を見渡すメリー。
そして、表情を引き締めた彼女は、メニューを見ているチョンインに…

メリ:「最善を尽くしたって、私は揺らぎませんからね」

彼はチラリと彼女を一瞥し、再びメニューに視線を落とします。

チョンイン:「今後は毎日、ウィ・メリさんと昼食を共にするつもりです」
メリ:「それでも無駄ですから!」
チョンイン:「(素知らぬ顔)」
メリ:「ところで(店内を見渡し)誰もいないですね…?」
チョンイン:「・・・」
メリ:「ひょっとして貸し切ったんですか?!」

顔を上げ、ニヤリと笑うチョンイン。

チョンイン:「何ですって?」
メリ:「ドラマで男主人公がプロポーズするときレストランを貸切に…」

そのとき、彼女の背後で「いらっしゃいませ」の声が聞こえます。
入ってくる他の客の姿。

メリ:「… じゃなかったんだ」

微笑むチョンインに、メリーは恥ずかしくなって前髪を押さえ俯きます。
そんな彼女を微笑ましそうにチラリを見た彼は、誰かに気づき…

チョンイン:「イ作家!」

そこには笑顔で入ってきた女性の姿がありました。

イ作家:「チョン代表、お久しぶりですわね。(メリーを見て)お連れがいらっしゃるのね」
チョンイン:「ご紹介しようと思いまして。今日からWONDERFUL DAYの企画を手伝うウィ・メリさんです」
メリ:「代表!」
チョンイン:「イ・(ガヒョン?)作家です」
メリ:「あ… こんにちは。台本、とても楽しく読ませていただきました」
イ作家:「ありがとう^^」

席についたイ作家は現在のドラマの状況を確認します。
イアンのスケジュールが厳しくて問題が…という話に、「マネージャーはパン室長でしょう?たちが悪いって噂だわ」と顔をしかめる彼女。
チョンインの苦労を気遣う彼女に、「何としてでも調整します」とチョンインは答えます。

食事を始める3人。

イ作家:「あの子、当時は親しかったんですよ。彼も私もデビュー作だったから」
メリ:「イアンさんのデビュー作といえば”彼女の記憶”ですか?」
イ作家:「(うなずく)」
メリ:「イ作家がお書きになったんですか?一番好きなドラマなんです」
イ作家:「(ニッコリ)そうですか?」
メリ:「とても面白くて、悲しいドラマでした。人の話なのに、まるで自分の話のようで」

メリーの話に思わずニヤリと視線を上げるチョンイン。
メリーの言葉に喜んだイ作家は…

イ作家:「(チョンイン)作品を見る目があるスタッフですわね」
チョンイン:「ドラマ好きな真の視聴者です」
メリ:「・・・」
チョンイン:「(メリーに)あ、イ作家にお話してみてください。前に話していた家族の話」
メリ:「あ… 編成に向けて台本を修正しなきゃいけないって聞いて…。WONDERFULDAYに家族の話を付け加えてみたらどうかと思ったんです」
イ作家:「それなら帯ドラマでしょう?これはミニシリーズよ」
メリ:「違うんです。ホームドラマのようにではなくって…前にイ作家がお書きになったように、”問題ばかり起こす弟のためにキャバレーの舞台に上がる主人公の事情”。こんな感じで…」
イ作家:「… はぁ。私、今度の作品はクールに書きたかったんだけど」
チョンイン:「家族の話はお得意でしょう?今回も唸らせてください」

うらめしそうにチョンインを睨むイ作家ですが、
チョンインは愉快そうに微笑み、彼の視線は戸惑っているメリーへ。

+-+-+-+

仕事を終え、メリーはムギョルの元へ来ていました。
ギターを触る彼の隣で、朝、チョンインが残していこうとしたメモをわざわざ音読するメリー。

#これだから天然ヒロインは…orz

メリー(音読中):「慣れない場所でよく眠れなかったのではないかと心配です。挨拶も出来ず、先に帰ります。ゆっくり休んでください。チョンイン」

そして、突然ギターを掻き鳴らして歌い出すムギョル。

ムギョル(歌):「物質万能主義~ 二重人格の自己チュゥゥゥゥううう゛~~♪」

でも、メリーの反応はちょっと意外でした。

メリ:「それは第一印象だよ。お金のことばっかであたしのこと無視するだろうと思ってたけど、今はあたしに仕事もさせてくれるし、作家先生にも会わせてくれたし!あたしのこと認めてくれたみたい」
ムギョル:「なら結婚すればいいじゃん。この際、100日契約もやめちまってさ」
メリ:「あり得ないよ!違うってば…」
ムギョル:「その調子じゃ絶対あのヤローを選ぶんだろーな」
メリ:「違うって言ってるでしょ!ところで、”あのヤロー”って?あんた、嫉妬してんの?!」
ムギョル:「何?嫉妬?! (呆) おい、俺が助言しといてやるけどさ」
メリ:「(うんうん)」
ムギョル:「気を付けろよ」
メリ:「何を?」
ムギョル:「男のことは男の方がよく分かる。あいつは怪しい点が多すぎる」

そう言って何かを思い浮かべるように黙るムギョル。

メリ:「まぁね。結婚は事業だって思ってる人だから」

黙って目を伏せたムギョルが、チラリをメリーを見ると、
彼女はまだチョンインのメモを眺めていました。

ムギョル:「何で他の男の話しながら俺のそばにくっついてんだよ?」
メリ:「あ、それはさーっ!(ムギョルにもたれかかり)お父さんが見張ってるかもしれないからだよ」
ムギョル:「はぁ~、寒っ。人も少ないな。今日はもう終わりにすっか」

+-+-+-+

ムギョルの家に二人して帰り、夕食を食べる二人。
メリーの作ったテンジャンチゲを少しだけ口に入れ、「めちゃくちゃ美味!」と感動したムギョルは、すごい勢いで食べ始めます。
「ゆっくり食べなよ」と呆れながらも、メリーは卵焼きを彼のご飯の上に乗せてやります。

ムギョル:「何だよ。母さん… いや、嫁さんみたいじゃん」
メリ:「ヌナでしょ~」
ムギョル:「(笑)」
メリ:「食べなよ^^」

そんなふうにして楽しく食べていたところへ誰かが入ってくる声が聞こえます。

声:「ムギョル~。カン・ムギョ~~ル!」

入ってきたのは母のカム・ソヨンさん。

ソヨン:「あら、一緒に住んでるの?」
ムギョル&メリ:「違うよ~&違いますよ~」

全力で否定されて苦笑いしたソヨンさんは、以前会ったことのあるメリーに気づきます。

ソヨン:「あ!あなたね~、信頼希望愛!」
メリ:「こんばんは、ウィ・メリって言います」
ムギョル:「何か用?」
ソヨン:「お金ある?500くらい」
ムギョル:「またやらかしたのか」

メリーをチラリとみて、「外で話そう」と出て行こうとするムギョルですが、ソヨンさんは「寒いのに!」と抵抗。
それでも引っ張っていかれながら「またね~!あんにょん♪」とメリーに手を振ります。

+-+-+-+

ムギョルはソヨンさんの横に座り込み、ガックリとうなだれていました。
カフェの保証金を彼氏に借りたソヨンさんは、別れようと言うとお金を返すよう迫られて困っている…とのこと。

ムギョル:「そんな金、急にどうやって作んだよ」
ソヨン:「仕方ないでしょ。じゃないと別れないって言うんだからさ」
ムギョル:「はぁ。一緒じゃなきゃ生きてけないって言ってたくせに…。今回はダメだ。金はねーから」
ソヨン:「それじゃ、友だちに借りてよ」
ムギョル:「友だちって誰だよ」
ソヨン:「はぁ…。そうよね」

と言って、ハタと気づくソヨンさん。

ソヨン:「あ!あの子!あの子、義理があるんでしょ!」
ムギョル:「ダメだって! 俺たちと何の関係があんだよ」
ソヨン:「あたしどーすりゃいいのよぉーーーっ。ホント、あたし死にたいよーーーっ」
ムギョル:「… 何とかして借りてくるから」
ソヨン:「ホント?ん?いや~、やっぱり信じられるのは息子だけだね!ふふふっ、助かった!」

大喜びで抱きつくソヨンさんとは逆に、呆然と天を仰ぐムギョル。

+-+-+-+

おあずけ状態のまま、メリーはスプーンを加えてムギョルの帰りを待っていました。

メリ:「はぁ~。何で話がこんなに長いんだろ。深刻なことなのかな…」

そこに訪ねてきたのは引越し当日にも顔を見せた大家さん。
ムギョルは先日言われた保証金をまだ払っていないらしく、今週中に払わなければ出ていってもらうと、かなり苛立っている様子です。

「必ずそう伝えてね」と言って出て行こうとした大家さんを呼び止めるメリー。

+-+-+-+

メリ父とイン父は今日も二人で食事を共にしていました。

メリ父:「別荘でチョンインにおんぶされてるの、ご覧になったでしょ?うちのメリーは純真だから、男におんぶされたのはきっと初めてですよ。二人で別荘に行って雰囲気がホントに良くなりましたね」
イン父:「あぁ。この期に追い打ちをかけてやらんとな」
メリ父:「えぇ、先輩。ところで、メリーのあの格好、大丈夫でしょうか。あの子は言うなれば正統派な嫁タイプじゃないから、先輩の面子をつぶさないかと心配なんですよ」
イン父:「心配するな。私が全部準備させてあるから」
メリ父:「え?もうですか?!」

+-+-+-+

チョンインの家でドラマのDVDに囲まれ作業中だったメリー。
誰かが入ってくる音に慌てて出て行くと、それは見知らぬ女性でした。
上品なスーツを着こなしたその女性は…

女性:「奥様。ご在宅でいらっしゃいましたか」
メリ:「あ… 私、奥様じゃないんです。どちら様ですか?」
女性:「会長のご指示で参りました。こちらへお越しいただけますか?」
メリ:「?」

言われたとおり、彼女の後へ付いて行くと、そこにはメリーのための衣装部屋がすっかり用意されていました。
そこにならんでいる服や靴、バッグ、アクセサリー。
完璧に整えられた部屋に、メリーは言葉も出ないほど驚きます。
「まず服をお着替えになってください」と笑顔で”命令”(笑)する執事。

メリ:「どうして私が着替えなきゃいけないんですか?」
執事:「会長のご用命です。妻として品位をお持ちください」
メリ:「・・・」
執事:「社員たちの目もありますし、秘書として代表のこともお考えいただかなければなりませんでしょう?」
メリ:「(自分の服を見て)私の服… ダメですか?悪くないと思うんだけど。清潔だし」
執事:「(微笑)お着替えください」

+-+-+-+

ムギョルはギターやアンプ類を楽器店に持ち込んでいました。
叩き出された電卓の数字を見て「こんだけにしかならないのか?」とガッカリするムギョル。

店主:「最近の景気はお前だって分かってるだろ?俺だって死にそうなんだ」
ムギョル:「何言ってんだよ。これ、レスポールのカスタムモデルだって兄貴がえらく推すから高く買ったのに。この程度でしか売れないなら俺に偽物売ったんじゃないのか?」
店主:「そんなわけあるか。お前がステージで興奮して床にぶつけて修理したろ。ピックアップも張り替えたし。もうこれはオリジナルじゃない」
ムギョル:「はぁ…。これ買うために乞食みたいな生活してたのにさ…」
店主:「だから言ってんだ。お前、これ全部売っちまったら、ライブやら作曲やらどーすんだよ」
ムギョル:「・・・」

+-+-+-+

チョンインのオフィス。
彼はデスクで作業をし、ソジュンはソファーに座って台本に目を通していました。

リモコンでオーディオのスイッチを入れるチョンイン。
流れてきた音楽に、ソジュンが驚いて顔を上げます。

チョンイン:「こんな雰囲気、いかがです?」
ソジュン:「これ… 完全無欠の…」
チョンイン:「? … あぁ、クラブにいらっしゃいましたよね。カン・ムギョルさんのファンですか?」
ソジュン:「ファン?(笑)完全無欠は私がつけた名前なんですよ」
チョンイン:「ソジュンさんが?」
ソジュン:「えぇ。カン・ムギョル… 私の彼だったので」

↑かたせ梨乃さんみたい、ソジュン姐さん^^

その言葉に、静かにニヤリと笑ったチョンイン。

チョンイン:「そうだったんですか」
ソジュン:「今はただの友だちですけど」

席を立ち、チョンインはソジュンのそばに座ります。

ソジュン:「またどうして?ムギョルにOSTを作らせようと?」
チョンイン:「えぇ。でも2度も断られました。三顧の礼をしてるところですよ」
ソジュン:「それなら私から一度説得してみましょうか?せっかく来たんだから一緒にランチでもいかがです?」
チョンイン:「すみません。先約がありまして」
ソジュン:「・・・」
チョンイン:「(微笑)」
ソジュン:「ご結婚なさるのは一体どんな方なんです?気になるわ」

そこにノックの音が響きます。

入ってきたのはメリー。
ソジュンは彼女を見て目を丸くして驚きます。

メリ:「代表、一次モニター結果をまとめました」

彼女に背中を向けていたチョンインも隣へやって来たメリーを見上げてフリーズw

それは…彼女が黒いスタイリッシュなスーツに身を包み、細い足の先を高いヒールのパンプスでキリッと引き締めて立っていたからでした。

ソジュン:「本当にウィ・メリさん?」
メリ:「あ、はい。ちょっと… 違和感ありますよね」
ソジュン:「いいえ、綺麗よ。本物の秘書らしいわ」
メリ:「あ、そうですか?」
チョンイン:「… お疲れさまでした」

ぎこちなく頭を下げるメリー。
立ち上がったチョンインは…

チョンイン:「それでは、ミーティングは平日の晩ということで調整を」
ソジュン:「えぇ。そうしましょう。(立ち上がり)それじゃ、フィアンセと美味しい昼食を^^」
メリ:「!」

驚くメリーの隣で、出て行くソジュンを見送りながらそっと微笑んだチョンイン。
メリーを振り返り、黙って見つめます。


戸惑うメリーは言葉も出ず…。

+-+-+-+

ジヘとソラはお洒落をして何やら長~い行列の最後尾に並んでいました。
人気のレストランであるらしく、彼女たちは並びながらも楽しそうに記念撮影。

そんなとき、彼女たちの横を通り過ぎ、レストランの階段を上がっていく一組のカップル。
チョンインとメリーでした。
ハイヒールで階段をあがりづらく、チョンインから遅れてしまった彼女ですが、それに気づき振り返ったチョンインは…

チョンイン:「歩きづらいですか?」
メリ:「あ… ハイヒールに慣れてなくて」

静かに微笑んだチョンインは黙って彼女の手を取り、階段を登り始めます。

二人の後ろ姿に「何アレ?」「並ばずに入れるんだ!」「金持ちなんだろうな~」と羨ましがっていたジヘたちでしたが、女性の正体に気づき… 「ウィ・メリ!」と大声で名前を呼びます。

立ち止まり振り返るメリーとチョンイン。

+-+-+-+

結局、彼らは4人でテーブルを囲んでいました。

#まぁ、チョンインに取っては友人を味方につけておかない手はないですよね^^

ジヘ:「どんな方なのかしらってとても気になってたんですけど、すごく素敵ですね~」
ソラ:「一度も恋愛したことない子にしては大当たりね!」

慌ててソラを諌めるジヘ。

チョンイン:「一度も恋愛をしたことないと?」
メリ:「あ、つまり… ムギョルが初恋だから他の男の人と一度も恋愛をしたことないっていう…」
ジヘ:「そ、そうですよ!そう!」
ソラ:「初恋!」
ジヘ:「ムギョルが初恋!」

一斉に一生懸命言い訳をする3人に、うなずきながら思わず微笑むチョンイン。
そこへ鳴り始めた電話に「すみません。電話を受けてきます」と丁寧に断って席を立ちます。(←前は黙って取ってましたよね^^

女3人残されたテーブルでは…

ソラ:「ねぇ、メリーが羨ましいわ~。あんた、完全にお姫様だよ」
ジヘ:「ちょっと、偽装結婚なんかやめて、今すぐあの人と結婚しな」
メリ:「オカシイんじゃないの?何であたしが…」
ジヘ:「あんたがイヤならあたしが行っちゃうわ~。婚姻届なんか関係ないもの!」
メリ:「何言ってんのよ」
ソラ:「メリー、ホントに悩むよね。カン・ムギョルもかっこいいし、あの人もかっこいい!」
ジヘ:「ちょっと!あの人のほうがかっこいいって!金持ちじゃん。旦那には超一級だってば」
ソラ:「私はカン・ムギョルがいいな。芸術家でしょ?セクシーだもん」
ジヘ:「それは恋愛の話よ。結婚は現実的に条件を見極めなきゃ」
ソラ:「条件だけで結婚するなんて!それでも愛する人と結婚しなきゃ」
ジヘ:「食べて行けなくていいわけ?そーじゃないでしょ」
ソラ:「キスも出来ないような相手と絶対結婚なんかできないってば!」

… と言いたい放題エスカレートしていく二人。

メリ:「もういいよ。やめて。私、どっちも好きにならないよ。二人とも関係ない人だから」
ソラ:「はぁ~。じゃ、あんたが気楽なようにさ、二股かけなよ、二股!」

きゃはは!と楽しそうに笑うソラたち。

#うん、そうすりゃいいよ、永遠にね。

そこへ「失礼しました」とチョンインが戻って来ます。

チョンイン:「どんな話をなさってたんです?」

「ただ~日常的な」「友達同士の~おほほ」とごまかすソラたちでした♪

+-+-+-+

オーダーメイドの紳士服店。
メリ父もチョンインの義父としてふさわしく変身すべく、イン父に連れられて採寸を受けていました。

メリ父:「先輩、緊張しますね。こんなところ、生まれて初めてです」
イン父:「スーツは男にとって権力と地位の象徴だ。言ってみれば鎧のようなものだな。お前もこれからはメリーに堂々たる姿を見せねばな」
メリ父:「えぇ、先輩。お父さん素敵だってメリーも喜びますよ。(店員に)長く着なきゃならないから大きめに作ってくださいよ」
イン父:「スーツは体にピッタリ合わせて作らなきゃならん」
メリ父:「それじゃすごく体格良く見えるんだけどな…」
イン父:「新婦の父をちゃんとやるつもりなら、スーツに合わせてダイエットするんだな」
メリ父:「あ、はい、先輩。いや、会長…」

立ち上がったイン父は少し小さく仕立てるよう店員に言いつけます。

+-+-+-+

外に出てきた二人。
ピチピチの服を来たメリ父は嬉しそうで…^^;

イン父:「それはそうと、確実にカタをつけただろうな」
メリ父:「あ、もちろんですよ、先輩!いえ、会長」
イン父:「100日契約はあと何日だ」
メリ父:「あと86日残ってます」
イン父:「そうか。なら、これ以上待つ必要もなさそうだな」
メリ父:「ダメですよ!急いだらメリーが反発します。お分かりでしょう?この間も急ごうとしたらメリーが結婚式挙げたこと」:
イン父:「あぁ、そうだったな」
メリ父:「ですから、このまま付き合って100日経ってから順序立てて式を挙げた方が…」
イン父:「そうだな。見守ってみよう」

+-+-+-+

ここでいったん区切ります。

今まで少なかった分、チョンインオンパレードで幸せ。
思いがけないことに、随分和みますよね、最近の彼を見ていると^^

そして、それ以外に特に楽しみがないのも事実^^;

ムギョルママを息子とその友だちにまで金をせびるような人にしてほしくなかったですね~。ただでさえ、メリーの父が借金まみれで娘を苦しめてたのに。
これはかなりガッカリです。

…とかグチグチ言ってないで後半に進みます!

※前半記事のコメント欄は閉鎖しています。

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