写真●ネットアップのタイ・マッコーニー代表取締役社長
写真●ネットアップのタイ・マッコーニー代表取締役社長
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 「前期の国内業績は26%の増収と好調だった。今期はビッグデータ(データ爆発)管理の分野に注力し、さらなる事業成長を目指す」---。ネットアップは2011年6月3日、2012年5月期の事業戦略説明会を開催。同社代表取締役社長のタイ・マッコーニー氏(写真)は、前期の業績好調をアピールするとともに、今期の注力分野に「ビッグデータ管理」を挙げた。

 マッコーニー社長は、「ビッグデータ市場は年率35%で成長しており、今後も拡大を続ける」と分析する。「例えば、フルモーションビデオの記録や配信、Webトラフィックの解析、電力会社が行う地下資源の探索など、ビッグデータの活用シーンは多岐にわたる」(マッコーニー社長)。

 同社は2011年に入ってからの半年間で、ビッグデータ管理の製品分野で3ブランドを買収した。具体的には、1月に仮想化インフラのパフォーマンス分析ソフトを開発する米Akorri Networksの買収を発表。3月にはフルモーションビデオ対応のストレージアプリケーションを持つ米Engenio、5月にはペタバイト規模のビッグデータを管理可能なオブジェクトストレージ製品を持つカナダBycastの買収を完了している。

 マッコーニー社長は、「買収した3ブランドを軸に、ビッグデータ管理に求められる3項目、“分析機能”、“高い帯域幅の確保”、“コンテンツへのアクセス技術”でマーケットリーダーを目指す」と今期の抱負を述べた。