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ウェンゲンがワールドカップから外れる?

気がかりなニュースが飛び込んできました。 毎年1月半ば、スイスのウェンゲンで行われているワールドカップ、ラウバーホルン大会(International Lauberhorn Races)が、来年以降ワールドカップのカレンダーから削除される可能性が出てたというのです。

今年1月の第90回大会のダウンヒルで優勝したのは地元スイスのベアト・フォイツだった

ついさきほど、ラウバーホルン大会の組織委員会(OC)からことの経緯を報告するメールが届きました。それによると、ラウバーホルン大会によって得られる収入の分配を巡って、OCは以前よりSwiss-Ski(スイススキー連盟)と見解が衝突。2年以上に渡る話し合いでも決着がつかず、解決はCAS(スポーツ仲裁裁判所)に委ねられていましたが、それでもなお合意に達することができませんでした。そして、先日行なわれたFIS(国際スキー連盟)のワールドカップ小委員会の会議(オンラインで実施)では、Swiss-Skiがラウバーホルン大会を来季以降のワールドカップのカレンダーから削除するよう要求したということです。もっとも2020/21シーズンのカレンダーはすでにFIS理事会の承認を受けているため変更はできませんが、2021/22シーズン以降は、ラウバーホルン大会がワールドカップではなくなってしまうかもしれません。

今年の1月、90回大会を成功裡に終えたウェンゲンのラウバーホルン大会。この大会はワールドカップ最長のダウンヒルと、ワールドカップでもっともむずかしいスラロームが行われる人気のイベントです。古くは片桐幹雄がダウンヒルで13位に入賞(1980年)し、2003年には佐々木明があわや日本人初優勝かという2位入賞を果たしています。ワールドカップでもっとも雄大な風景の中で行われるレースとしても、別格の存在感を放っていますが、そんな大会が本当に消えてしまうのであれば大変残念なことです。

メールに添付された文書はドイツ語のみで、ドイツ語を機械翻訳した英語を日本語で読み取るという作業なので、正確な状況をお伝えできる状況ではありませんが、両者の対立は想像以上に複雑で根が深いようです。今後の成り行きを注目していきたいと思います。

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