まさに「Time flies」。時間はあっという間に過ぎ、残されるのは、いつまでも完遂しない仕事の山...。そんな毎日からサヨナラするためのシンプルなツールとして、タイマーを活用する方法をご紹介しましょう。

時間を区切って、仕事にメリハリをつけるというのは、超オーソドックスな仕事術ですが、これを普段の仕事サイクルに活用できている人は、意外に少ないかも...。そこで、あえて原点に戻ってみませんか? 仕事時間にタイマーを活用すると、以下のような利点があります

1: 仕事の区切り・メリハリができる

100916time_productivity3.jpgPhoto by JenVista.

それぞれのタスクには納期があり、一定の成果が求められるものだが、一方で、インターネットや通信の発達により、仕事にはいつまでも終わりがなく、区切りがつけづらいという面もある。その点、タイマーでデジタルに時間を計測し、意識的にメリハリをつけると、次から次へと「降ってくる」仕事に埋もれず、仕事全体をマネジメントしやすくなる

 

2: 仕事に集中しやすくなる

100916time_productivity4.jpgPhoto by blumpy.

ひとつのタスクに取り掛かり始めたのに、別のタスクが気になりはじめたり、ついメールチェックしたり、気づくと「アレ? 仕事と全然関係ないことしてた」なんてことも...。

集中が途切れたり、複数のタスクを行ったり来たりしている間に、時間が経ってしまうこともある。そこで、タイマーを設定して、たとえば「この20分はこの仕事をやろう」と決め、楽しくなくても、終了のアラームが鳴るまでやり続けよう。タスクごとに時間を割り振り、これに自分を集中させるのだ。

3: タスク完遂までの時間が正しく把握できる

100916timer.jpgのサムネール画像Photo by modomatic.

タスクにどれだけの時間をかけているか、他人にはもちろん、自分すら誤魔化すことはたやすい。しかし、タイマーをセットすれば、実際、どれだけの時間をその仕事に充てているか、可視化できる

タスクにかかる時間を正しく把握することで、今後の仕事の進み具合や予定工数を精緻に見込め、スケジュールが立てやすくなるだろう。また、根拠の薄い安請け合いではなく、現実的に実行できる約束や納期設定がしやすくなり、周りからの信頼度も上がるはず。

4: 休憩がとりやすくなる

100916time_productivity5.jpgPhoto by Paolo Camera.

休憩を取ることに罪悪感を感じつつ、結局はダラダラとサボってしまうことはないだろうか。たとえば、40分集中モードで頑張ったら、20分休むといった具合に、タイマーを使って、仕事のオンオフにメリハリをつければ、罪悪感なくきちんとリラックスタイムが取れ、仕事の生産性も上がる

ちなみに、タイマーは、昔ながらのキッチンタイマーから、スポーツなどでも使うストップウォッチなど、バリエーションは様々。携帯電話のタイマー設定を活用したり、ディスプレイウォッチ『TimeMe』や「cd.justinjc.com」や「e.ggtimer」などのウェブツールを利用するという手もありますが、いずれにしろ、タイマーはあくまでも仕事をやり遂げやすくするための「ツール」。機能や設定に凝りすぎると、かえって時間を浪費してしまうかも。シンプルなツール選びを心がけましょう

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また、慣れるまでは、PCや携帯電話で使うタイマーは避けたほうがよさそう。PCやスマートフォンに視線がいくと、つい新着メールの受信や、留守番電話の通知に気がついてしまい、せっかくの集中モードが妨げられてしまうおそれがあるとか。

タイマーを使った生産性向上術としては、25分間の集中タイムと5分の休憩を繰り返す「ポモドーロ方式」もメジャーですね。仕事だけでなく、学習にもこのアプローチを応用すると、学力アップにつながるかも!

Jason Fitzpatrick(原文/訳: 松岡由希子)