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講談社メチエから「選書日本中世史」が刊行開始された

去年の十二月、吉川弘文館の「日本中世の歴史」シリーズ全七巻すべてが出揃つたが、つづいてこの五月から講談社メチエで「選書日本中世史」シリーズ全五巻が刊行される。

「日本中世の歴史」は編輯委員を木村茂光、池享の両氏がつとめた。

「選書日本中世史」は本郷和人先生が先陣をきり、第一巻は『武力による政治の誕生』と題された。目次を見ると、いかにも本郷先生らしい内容のやうで興味深い。續刊、どのやうな構成になるかについてはどこかで分るのだらうか。と書いた矢先、二巻の情報がメールマガジンにあつたのを見つけた。二巻は東島誠『自由にしてケシカラン人々の世紀』で、南北朝時代と戦國時代を論ずとのこと。

まだ両者とも全然手をつけられる段階でもないが、いつか讀みくらべてみたい。

さういや、ちくま新書から、伊藤正敏先生の新刊(『無縁所の中世』)も出たし、中世史が盛上がる機運があると思ふ。あ、藤木久志先生の『中世民衆の世界:村の生活と掟』(岩波新書)も出たんだな。