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ちりめん山椒(連歌 俳諧 連句)コミュの連歌百韻『ほとゝぎす』の巻

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千句:十百韻の第一連歌百韻

    連歌百韻『ほとゝぎす』の巻
                   2010.5.30〜6.14

1 発句  ほとゝぎす啼きつゝよぎる山路かな  春蘭 夏
2 脇     めざす高みは雲の峰なり     蘭  夏
3 第三  原点に戻るは難の多くして      同
4       ばねに転ずる負のスパイラル   草栞
5     ニッポンはもつか二度目のせんたく中 蘭
6       波の向こうに目指せ喜望を!   栞
7     月満ちて潮のうねるやいさり船    蘭  秋月 
8       ぼら番小屋に煙たなびき     栞  秋

9     色かへぬ松のこずゑは琴を弾く    蘭  秋
10      横笛の音に虫の合唱       栞  秋
11    夕霧のなびける友の未亡人      蘭  秋恋
12      小説よりも奇なる再会      栞  恋
13    埋み火をこころの奥に宿しきて    蘭  恋
14      生きる支えも人はそれぞれ    蘭
15    犬猫に慰められて世を忍ぶ      栞
16      挙句にはまるネットはいかい   蘭
17    現実と仮想の境あやふやに      栞
18      自他を超えよとしなる警策    蘭
19    場違いの派手なシャツ着て叩かれる  栞
20      爺の田打を手伝へば月      蘭  春月
21    土肥えて枯れ木に花の甦り      栞  春花
22      茶屋の行列あては菜飯か     蘭  春
二オ
23    噂の娘一目見たさに通ひ詰め     栞  恋
24      恋煩ひの秘薬飲まさる      蘭  恋
25    イゾルデの想ひ空しく愛果てぬ    栞  恋
26      幕が下りても去らぬひとびと   蘭
27    もう辞める言ひ続け早や年の暮れ   栞  冬
28      門松だけは山で調達       百  新年
29    その昔肥汲みに来し土地成金     蘭
30      黄綬褒章貰ひそこねて      栞
31    草の根の力を示すチャンス来る    百
32      かじりついてもまづは一年    蘭
33    石橋を叩いて渡る時は過ぎ      栞
34      離婚届も共に済たり       百
35    月に使者討入りの日を告げて消え   蘭  冬月
36      雪箒なく急ぎ竹取る       栞  冬
二ウ
37    手遊びに茶杓を作る世捨て人     百
38      句を詠む農婦みかねさし入れ   蘭
39    甘酒と団子を三串平らげる      栞  夏
40      麦藁帽子笑めば白き歯      百  夏
41    つかまえて見せてはにがす雨蛙    蘭  夏
42      ゲーム中では進化忽ち      栞
43    経済は理論どおりに動かない     蘭
44      春は曙プラス痴呆で       百  春
45    本懐を伏見の花にうち隠し      蘭  春花
46      杯流しの醍醐味に酔ふ      栞  春   
47    序の舞はまなじり紅き白拍子     蘭
47    行きずりの恋に萌えるも朧月     栞  春月恋
48      恋に身を焼く分別盛り      百  恋
49    義理チョコにしては皆より大きくて  蘭  恋  
50      気があるものと勘違いされ    栞  恋  
三オ
51    それとなく意中の人を口に出す    百  恋
52      あのひとは今的なタレント    蘭
53    晴々と近くて遠い雪解富士      百  夏
53    更衣してみたもののぎごちなく    栞  夏
54      三県またがる電車通勤      蘭   (53両句に)
55    火宅の身寄せし翁のゆかりの地    百
56      こゝらもうどん激戦区かも    蘭
57    かくなれば伝家の宝刀競ひ合ふ    栞
58      あとは買ったぁと叫ぶ読み売り  蘭
59    そそられてテレビショッピングやめられぬ 百
60      集団心理に弱い国民       蘭
61    政権もパチンコ屋のごとリニューアル 栞
62      適材適所は無げのことばよ    蘭 (なげ)
63    学級の委員選挙はうけ狙ひ      蘭
64      ボケとつっこみ上弦下弦     栞  秋月  
三ウ
65    蘊蓄を言ふは好きだが菊の酒     蘭  秋
66      時代祭の誰そあの媛は      栞  秋
67    さにつらふいろにどどめしさはやかさ 蘭  秋恋
68      帯にあわせしぽっくり履いて   百
69    どおどすえ舞子変身ぎをんまち    蘭
70      クールジャパンと皆が礼賛    栞
71    茅葺きの建て替へ寸前指定うけ    蘭
72      うなぎの寝床奥を座敷に     百
73    底冷えの夜半に差し込む月明り    栞  冬月
74      燠かきよせてくべる榾ぐい    蘭  冬
75    温め酒脚本にない本物を       百
76      真に迫つてハラハラドキドキ   栞
77    当て馬が仕切る花見に想ひ人     蘭  春花恋
78      愛しい声の囀りのよう      百  春恋
名オ
79    劇中の椿の姫に惚れ込んで      栞  春恋
80      妬いてふくるゝにようぼかはゆき 蘭  恋
81    額の花スイカ専用改札機       百  夏
82      夕涼みしてから帰ろうか     栞  夏
83    駅までの行く手をはばむビアガーデン 蘭  夏
84      一杯だけよが、きまり文句で   百
85    よくないと分かっちゃいるけどやめられず 栞
86      娘のお古着て若作り       蘭
87    楚々として少女のような含羞を    百  恋
88      赤らむ頬にそつと口づけ     栞  恋
89    懺悔する娼婦の涙に足濡れて     蘭
90      葡萄酒醸すアッシジの丘     百  秋
91    鳥の巣に話しかければ月昇る     栞  秋月
92      ふと読む伝記にふける秋灯    蘭  秋 
名ウ 
93    自分史を書いて置くにも平凡で    百
94      日々のつぶやき波瀾万丈?    栞
95    退いて無趣味ひねもすテレビ漬け   蘭
96      梅の実熟れて塩買いに行く    百  夏
97    川床に瀬音聞きつつ句を捻る     栞  夏
98      かたびら雪の頬をぬらして    百  春
99    追ひかけて花背あたりの花に酔ふ   蘭  春花
100     鞍馬の冠者の遅日儚き      栞  春 

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オ  123456月8       (1〜8)
ウ  12345678月012花4 (9〜22)
二オ 123456789012月4 (23〜36)
二ウ 12345678月012花4 (37〜50)
三オ 123456789012月4 (51〜64)
三ウ 12345678月012花4 (65〜78)
名オ 123456789012月4 (79〜92)
名ウ 123456花8       (93〜100)

春秋3〜5句 5句去り、夏冬1〜3句 2句去り、花は折に一つ、月は面に一つ(だだし名残裏は除く) 

<a href="http://www9.big.or.jp/~mishii/bird/hototogisu.html">ほとゝぎすの鳴き声</a>
写真提供は<a href="http://photozou.jp/photo/top">フォト蔵さん</a>

コメント(139)

80  妬いてふくるゝにようぼかはゆき  蘭  恋
83 駅までの行く手をはばむビアガーデン  蘭  夏
86  娘のお古着て若作り  蘭 ( うちの女房w )
89  懺悔する娼婦の涙に足濡れて  蘭
(ルカ福音書 7章の節、罪深い女を赦す マグダラのマリア)
聖フランシスコ 鳥達に説教する http://blogs.yahoo.co.jp/kingkondo2711/13842315.html 面白いですねw
92  ふと読む伝記にふける秋灯  蘭  秋  
(91の渡り鳥を旅人と見立て、宿の部屋に聖書がわりに置いてある伝記にのめり込むさまをw 説明無しでは伝わらないでしょうねw)
ゆうゆさん
>芭蕉さんは連歌は前へ前へ停滞はいけないといっています。

そうですね。停滞より戻るのはもっとまずいですね。
誰でもすぐ前句に引きずられて、前句の説明や前句の言い換えに油断するとすぐなっちゃいますよね。また前句はおろか前々句にも引きずられることもあります。ここでもちょっとその傾向が入り込んできていますので、意識して気を付けましょう。

今まで気になった所がありましたら自他を問わずご指摘下さい。第二フェーズの楽しみとして、最後にまとめて直しましょう。近場では91の福音が打越に戻っている感じがしますね。
95  退いて無趣味ひねもすテレビ漬け  蘭 
( 私は違いますよ、連歌漬けw )
>草栞さん:
91 鳥の巣に話しかけるや月昇る ー> 鳥の巣に話しかければ月昇る

「や」がちょっと浮いた感じがするので「れば」にさせていただきますね。
失礼しました。97の川床(かわどこ、かわゆか)は、川にしつらえた座敷(夏)と川の底(雑)の意味があり、98は後者にとらえ付けたということで問題なしです。

99  追ひかけて花背あたりの花に酔ふ 蘭  春花  

http://ch01579.kitaguni.tv/e1653385.html

草栞さん
>少々ベタかもしれませんが・・・

「挙句も発句の脇にかはらず、其の花の用を調(ととの)ふべき也。... 挙句は一座の首尾なれば、さして前句の付意に泥まず、前に指合はぬ当季を按じ置きて...」と、しっかり付ける(添付け)のも、あんまり付かないのもよしとしていますね。前者がベターであることはもちろんでしょう。前者の認識を自力でされたとしたら素晴らしいことですよw

挙句の儚きが気になる向きもあるかも知れませんが、発句の哀傷と99の恋気分を受けた哀傷と解釈しおかまいなしといたしますウインク

ほぼ三吟の実質スタンダード百韻、満尾しました。二週間の即吟、ちりめんとしては快挙ですねわーい(嬉しい顔) どうもお疲れさまでした。そしてありがとうございました。
冠者は、かじゃと読み、くらまのかじゃの で7文字ですよね。
>以前なら同時進行の複数興行に参加するのは少々抵抗があったものが,最近はあまり
>頓着しなくなりました(^ ^) 。。。その場の即興で詠む方がずっと楽しいということ
>かと思います。いずれにせよ即吟はスリルがありますね。

その通りですね。順番をまだかまだかと待って数日かかって苦吟して一句を付ける
という気の長〜いやり方が過去のまぼろしのようです。そういうのんびりしたやり
方でも長く続けてきたことと、最近はツイッターで即吟の練習もしている。その効
果がここへ来て一気に花開いたのだと思います。

進化したんですよ、きっとわーい(嬉しい顔) 連歌はやはり即興の文藝ですよね。で、即興になると歌仙では足りない、百韻がちょうどいい感じです。

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